予測分析：データ／アナリティクス・サービス (世界市場)

想定シナリオ

• 2026年にかけて、企業は、データ・ドリブン、デジタル・ビジネス、ESG (環境、社会、ガバナンス) コンプライアンスの実現に向けて、引き続きデータ／アナリティクス (D&A) サービスへの投資を45%増額する。

• 2026年にかけて、スピード、アジリティ、ビジネス・コンポーザビリティに対する企業の需要によって、クラウド・ベースのD&Aソリューション／資産／期間支払いサービスの採用は、今日の30%から40%に増加する。

• 2026年にかけて、ビジネスとテクノロジが急速に変化し続ける中、社内スキルの不足も重なり、企業はD&Aサービス・プロバイダーにいっそう依存するようになる。

市場への影響

• 企業が新たな収益源の開拓やオペレーティング・モデル最適化といったデジタル施策を加速させるため、本予測期間を通じて、D&Aサービスは2桁成長を持続する。新たに浮上した促進要因としては、機会とリスクの評価、ビジネス価値の創造に加え、サステナビリティ目標 (炭素排出量を実質ゼロにするなど) の達成に向けたD&Aの活用が注目されている。

• 市場の流動性とテクノロジの急速な変化に促され、企業は引き続き、ビジネス・コンポーザビリティを支持し、クラウド・ベースのD&Aサービス／ソリューションへの投資を増額する。企業はまた、より迅速で高品質なビジネス成果を得るために、サービス・プロバイダーに対し、いっそう俊敏なデリバリ・モデルを要求するようになる。これらは、特にオペレーションとプロセスの効率性、カスタマー・エクスペリエンス、リスク削減を目的としたものである。

• 社内スキルの不足と世界的な人材不足が相まって、企業における外部サービス・プロバイダーへの依存は強まっている。特に重視される分野はD&A、人工知能 (AI)、機械学習 (ML) などのデジタル・テクノロジであり、そこでは、業界とビジネス・プロセスのスキルを適度に兼備していることが求められる。で言及しているように、2022年のIT予算総額の伸び率は3.6%増と見込まれ、過去10年余りで最高となる。これによって外部サービス・プロバイダーへの支出にさらに拍車が掛かる。

注目すべき変更点

本リサーチノートは、2020年12月に発行したForecast Analysis: Data and Analytics Services, Worldwideの分析に続く最新版である。本版では、D&Aサービスのセグメントを、最新のITサービスの予測セグメントと一致するように変更した。