Published: 16 February 2023
Summary
レガシーなオンプレミスからクラウドへのトレンドが進行する一方で、現状維持を続ける企業もいまだに多い。オンプレミスのインフラにおいても破壊的なトレンドが生まれているため、I&Oリーダーは、新興テクノロジやアーキテクチャ、アプローチ、ITオペレーション、ベンダーの変化を察知して対応を進めなければならない。
Included in Full Research
要約
主要な所見
インフラストラクチャ/オペレーション (I&O) のリーダーの多くは、テクノロジの急速な変化に対応できていない。
ハイパースケーラーが、ハイブリッド・クラウドもしくは分散クラウドのソリューションの一部として、オンプレミス・サービスを展開し始めている。
ハイパーコンバージド・インフラストラクチャ (HCI) に含まれる、ハイブリッド・クラウドを実現するテクノロジや手法は、ユーザー企業においては必ずしも認識されていない。また、クラウド・デリバリに即した従量課金モデルに対するユーザー企業の理解が不足しているケースがある。
IT運用部門/子会社は、レガシーなオンプレミス中心の運用に手間を取られている。
IBM、NECを除くメインフレーム・ベンダーは基本的に撤退の方向であり、レガシー・マイグレーションが再びユーザーの関心を集めている。
推奨事項
オンプレミスについて責務を担うI&Oリーダーは、以下を行う。
本リサーチノートの図1を参考にオンプレミスの棚卸しを行い、不満や無駄、潜在的リスクを特定し、ビジネス価値によって仕分けする。
Newオンプレミス (クラウド・ネイティブの要素を取り入れた新しいオンプレミス) への理解を深めて備えを強化し、ハイパースケーラーならびにクラウド・ネイティブのテクノロジと実践のトレンドを学び、自社システムの将来を考察する。
HCIにおけるクラウド・ネイティブの特性に着目し、最新のサービスを提供する基盤としてのインフラ・ソフトウェアの進化や手法、運用スキルについてベンダーに提案を求める。
DevOpsおよびハイブリッドITオペレーションを考慮した自動化やセルフサービス化、従量課金モデルの採用、ビジネスKPIとのダッシュボード連携によってオンプレミスとしての価値を高める。
メインフレーム・マイグレーションに関して、コスト最適化に配慮していないベンダーやシステム・インテグレーターの提案をうのみにしない。
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