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プレスリリース

2019年6月17日

ガートナー、デジタル・プロダクト・マネジメントを採用しないプロバイダーは、今後2年以内に破壊のリスクにさらされるとの見解を発表

サンディエゴで開催された「Gartner Tech Growth & Innovation Summit」において、テクノロジ/サービス・プロバイダーのトレンドを明らかに

米国カリフォルニア州サンディエゴ発 — 2019年6月6日 — ガートナーは、デジタル・プロダクト・マネジメントを採用しないテクノロジ/サービス・プロバイダーについて、今後2年以内にディスラプション (破壊) の大きなリスクにさらされる可能性が高いという見解を発表しました。

ガートナーのアナリストでディスティングイッシュト バイス プレジデントのラース・ファン・ダム (Lars Van Dam) は、次のように述べています。「ソフトウェア、ハードウェア、ソリューション、サービスなどいずれのプロバイダーであろうと、新たなコンピテンシとしてデジタル・プロダクト・マネジメントを採用することは避けられません。デジタル・プロダクト・マネジメントを導入し、これに投資する組織は、市場のシフトやディスラプションにうまく対応できるようになります」

現代のプロダクト・マネジメント

デジタル・プロダクト・マネジメントは、従来のプロダクト・マネージャーの業務範囲を拡大した新しい領域です。さまざまな設計原則と定量的なインサイトを利用して、プロダクトのビジョンおよび方向性、トレードオフに関する決定、差別化をもたらすカスタマー・エクスペリエンスについての情報をもたらすものです。

今日では、プロダクト・マネジメント・イニシアティブの3分の2がビジネス戦略から切り離されています。重要な意思決定に生かすため、プロダクト戦略を定義して利用しているプロダクト・マネージャーはわずか16%しかいないことが、ガートナーが最近実施した調査で明らかになりました。多くの組織が、戦略や設計、定量的な分析にはほとんど力を入れず、一方でプロダクト・マネジメントに過剰な投資を行っています。

ファン・ダムは次のように語っています。「CEOの大半は、今後2年以内にビジネスモデルが変わると予測しています。IT組織の80%は2024年までに、プロダクト中心のオペレーティング・モデルを採用した結果、ミッションの大幅な変更を余儀なくされるでしょう。したがってプロダクト・マネージャーは、価値がいかに認識され、創出され、消費されるかを根本的に見直す必要があります」

デジタル・プロダクト・マネジメント領域の成熟

ビジネスモデルの変革とプロダクトの成功を促す上で、下記の5つのデジタル・プロダクト・マネジメント能力が必要になると、ガートナーは考えています。

  1. データに基づいて意思決定を下す
  2. カスタマー・エクスペリエンスを念頭に置き、プロダクトやサービスを設計する
  3. デジタル・テクノロジがもたらすあらゆる機会を生かして、プロダクトやサービスを差別化する
  4. 既存のプロダクト・マネジメントのアプローチに、技術面およびビジネス面でのディスラプションの影響を組み込む
  5. 革新的なデジタル・チャネルを通じて、プロダクトやサービスを提供する

2023年までに、デジタル・プロダクト・マネジメントを採用し、これら5つの重要な能力を備えていることを自認するプロダクト・マネジメント・チームの割合は、2019年の2%未満から35%に増加するでしょう。

ファン・ダムは次のように述べています。「イノベーションはもはや、製品を作って組織の他部門に市場でサポートしてもらうという、単なるプロダクト開発の課題ではありません。現在では、多くの部門や要素が、日々のプロダクト開発および提供に貢献しているのです」

なお、ガートナーのアナリストでシニア ディレクターの桂島 航は次のように話しています。「テクノロジ/サービス・プロバイダーのビジネスは、クラウドやAI (人工知能) などのデジタル・テクノロジにより、破壊的な変化の時期を迎えています。この淘汰の時代を勝ち抜くためには、デジタル・テクノロジを生かしたプロダクトとユーザー・エクスペリエンスを創出する新しい仕組みが必要であり、それを実現するための方法論が『デジタル・プロダクト・マネジメント』になります。プロダクト・マネジメントの導入が概して遅れている日本のテクノロジ/サービス・プロバイダーは、デジタル化に即した新しいプロダクト・マネジメントの概念を速やかに理解し、グローバル企業に対する競争力を向上させる手段として活用すべきです」

ガートナーのサービスをご利用のお客様は、スペシャル・レポート「How Digital Product Management Unlocks Opportunities for New Value Creation」で詳細をご覧いただけます。本レポートでは、組織内でデジタル・プロダクト・マネジメントを成熟させ、導入する方法について、実践的なステップをまとめたリサーチ集とツールをご確認いただけます。

Gartner Tech Growth & Innovation Summits

本プレスリリースに関連したテクノロジのトレンドに関する分析は、サンディエゴで6月2~5日、ロンドンで6月12~13日に開催された「Gartner Tech Growth & Innovation Conferences 2019」で発表されました。本コンファレンスのニュースと最新情報は、ガートナーのTwitterでもご覧いただけます (#GartnerTGI)。

日本では、東京で開催する以下のコンファレンスにおいて、最新のトレンドを解説し、知見を提供します。
8月5~7日:「セキュリティ&リスク・マネジメント サミット
8月30日:「ITソーシング、プロキュアメント、ベンダー&アセット・マネジメント サミット
11月12~14日:「Gartner IT Symposium/Xpo

日本でのニュースや最新情報は、ガートナーのTwitterでもご覧いただけます。

 

【海外発プレスリリース】
本資料は、ガートナーが海外で発信したプレスリリースを一部編集して、和訳したものです。本資料の原文を含めガートナーが英文で発表したリリースは、以下よりご覧いただけます。
https://www.gartner.com/en/newsroom/
 

ガートナーについて

ガートナー (NYSE: IT、S&P 500) は、世界有数のリサーチ&アドバイザリ企業です。ビジネス・リーダーが今日のミッション・クリティカルなビジネス課題の解決を実現し、将来にわたって成功する組織を築くために欠かせない知見、アドバイス、ツールを提供しています。

ガートナーのリサーチは、エキスパート主導かつ、実務担当者からの情報に基づき、データを重視したもので、この比類なきサービスにより、お客様が重要な課題に対して正しい判断を下せるよう導きます。業界や企業規模を問わず、ほとんどすべての職務領域にわたり、ガートナーは信頼されるアドバイザーならびに客観性を備えたリソースとして、世界100カ国以上、1万5,000社を超える企業に支持されています。

ガートナーは、意思決定者が未来に向けてビジネスを推進できるよう支援します。

詳細については下記Webサイトでご覧いただけます。

gartner.com/jp

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