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2019年10月18日

ガートナー、「ブロックチェーン・テクノロジのハイプ・サイクル:2019年」を発表

ブロックチェーン・テクノロジは5~10年先に変革的なインパクトをもたらす

米国コネチカット州スタンフォード発 - 2019年10月8日 — ガートナーは、「ブロックチェーン・テクノロジのハイプ・サイクル:2019年」において、ブロックチェーンはハイプ・サイクルの幻滅期の谷底へ向かっているという見解を発表しました。今後、テクノロジが進化し、ブロックチェーンの特徴を生かした実用的なユースケースの展開が広がることによって、2021年までにブロックチェーンは幻滅期から脱し始めるとガートナーは予測しています。

ハイプ・サイクルの幻滅期とは、実験や実装で成果が上がらないため、テクノロジや市場への関心が薄れたフェーズのことを指します (図1参照)。

ガートナーのディスティングイッシュト アナリストでバイスプレジデントのアビバ・リタン (Avivah Litan) は、次のように述べています。「ブロックチェーン・テクノロジは市場で巻き起こったハイプに今なお応えられておらず、大半のエンタプライズ・ブロックチェーン・プロジェクトは実験段階にとどまっています。ブロックチェーンは、ビジネス・エコシステムをまたぐデジタル・ビジネス・トランスフォーメーションをまだ実現できていません。ブロックチェーンがテクノロジとオペレーションの両面で実用的な拡張性を獲得するのは、早くとも2028年になるとガートナーはみています」

図1. ブロックチェーン・テクノロジのハイプ・サイクル:2019年

出典:ガートナー (2019年10月)

ブロックチェーンが主流のテクノロジになるまで、ユーザーは適切なプラットフォーム、スマート・コントラクト言語、システム・インタフェース、コンセンサス・アルゴリズムの選択に悩む必要はないとガートナーは考えています。さらに言えば、プロジェクトにおいて異なるブロックチェーン・プラットフォームを使うパートナーとの相互運用性に対する懸念も、いずれは解消されるでしょう。

前出のリタンは、次のように話しています。「ブロックチェーン・テクノロジには、現在の考え方を塗り替えるような進歩が数多く見られます。2023年までに、ブロックチェーン・プラットフォームの拡張性や相互運用性は高まり、スマート・コントラクトの可搬性とクロス・チェーン機能をサポートするようになるでしょう。また、データの機密性を備えた信頼できるプライベート・トランザクションにも対応します。こうしたすべてのテクノロジの進歩とそれらの組み合わせによって、ブロックチェーンは主流のテクノロジとなり、次世代のインターネットやWeb3.0とも呼ばれる非中央集権型Webの実現が大幅に近づいてくることになります」

リタンはさらに述べています。「パーミッション型ブロックチェーンは徐々にパブリック・ブロックチェーンと統合され、パーミッション型ブロックチェーンのメンバーシップ/ガバナンス/オペレーティング・モデルにおける要件に対応しつつ、共有サービスを有効に活用するようになります」

ガートナーのアナリストでバイスプレジデントの鈴木 雅喜は次のように述べています。「ブロックチェーンは複数のテクノロジの集合体で、そのコア部分は今も著しい進化の過程にあります。3年前と現在ではブロックチェーンの常識も大きく変化しました。今後5~10年を見通したとき、ブロックチェーンはビジネスのみならず経済や社会の在り方までをも変革していく可能性があります。企業や組織の未来を担うリーダー層は、テクノロジの大きな潮流の中でも特にブロックチェーンの動向に敏感であるべきです」

ガートナーのサービスをご利用のお客様は、「ブロックチェーン・テクノロジのハイプ・サイクル:2019年」(INF-19-150) で詳細をご覧いただけます。日本のブロックチェーンの動向については「ブロックチェーンに向けた今後3年間の方針とは (2019年:日本)」(INF-19-127) に、デジタル・イノベーションを推進しているテクノロジについてはガートナーのスペシャル・レポート「Hype Cycles: Five Priorities Shape the Further Evolution of Digital Innovation」に収められています。このスペシャル・レポートは、新たなビジネスモデルおよびオペレーティング・モデルの創出につながる機会の特定を支援するものです。

ガートナーのサービスについては、こちらよりご参照ください。
https://www.gartner.com/jp/products

ブロックチェーン戦略については、「Gartner Blockchain Insight Hub」と書籍「The Real Business of Blockchain: How Leaders Can Create Value in a New Digital Age」で解説しています。ブロックチェーンの価値の創出に関して述べた同書は、ガートナーのアナリストであるデイヴィッド・ファーロンガー (David Furlonger) とクリストフ・ウズロー (Christophe Uzureau) の執筆によるものです。書籍は2019年10月15日に出版されました。

CIOをはじめとするITリーダーが一堂に会する世界で最も重要なコンファレンス「Gartner IT Symposium/Xpo 2019」では、先進テクノロジに関するさらなる分析を紹介いたします。ITリーダーは、本コンファレンスに参加することにより、ビジネス課題の解決とオペレーションの効率化を目的としたIT活用法についての知見を得られます。コンファレンスのニュースと最新情報は、Twitterでご覧いただけます (#GartnerSYM)。

「Gartner IT Symposium/Xpo」の開催日時と場所は以下のとおりです。

2019年10月20~24日:米国、フロリダ州オーランド
2019年10月28~31日:豪州、ゴールドコースト
2019年10月28~31日:ブラジル、サンパウロ
2019年11月3~7日:スペイン、バルセロナ
2019年11月11~14日:インド、ゴア
2019年11月12~14日:日本、東京
2020年3月2~4日:アラブ首長国連邦、ドバイ
2020年5月11~14日:カナダ、トロント

日本では、来る11月12~14日に「Gartner IT Symposium/Xpo 2019」をグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール (港区高輪) にて開催します。ブロックチェーンに関連した最新動向や関連する内容については、前出のファーロンガーや鈴木をはじめとした国内外のエキスパートが講演を予定しています。日本でのニュースや最新情報は、ガートナーのTwitterでもご覧いただけます。

 

【海外発プレスリリース】
本資料は、ガートナーが海外で発信したプレスリリースを一部編集して、和訳したものです。
本資料の原文を含めガートナーが英文で発表したリリースは、以下よりご覧いただけます。
https://www.gartner.com/en/newsroom/

 

ガートナーについて

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ガートナーのリサーチは、エキスパート主導かつ、実務担当者からの情報に基づき、データを重視したもので、この比類なきサービスにより、お客様が重要な課題に対して正しい判断を下せるよう導きます。業界や企業規模を問わず、ほとんどすべての職務領域にわたり、ガートナーは信頼されるアドバイザーならびに客観性を備えたリソースとして、世界100カ国以上、1万5,000社を超える企業に支持されています。

ガートナーは、意思決定者が未来に向けてビジネスを推進できるよう支援します。

詳細については下記Webサイトでご覧いただけます。

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