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プレスリリース

2019年11月7日

ガートナー、2023年まで日本のIT支出は年平均1.9%増で推移し 29兆円に達すると予測 -業種別では特に金融、運輸での高い成長率が見込まれる

「Gartner IT Symposium/Xpo 2019」(11月12~14日、港区高輪) において、 ITとビジネスの課題の解決に向けた最新トレンドや展望を発表

ガートナー ジャパン株式会社 (本社:東京都港区、以下ガートナー) は、日本における業種別IT支出を発表しました。日本のIT支出は、消費税増税対応やOSのサポート終了対応、働き方改革に伴う業務効率化対応などを背景に、2019年の前年比成長率が3.0%に達する見通しです。2020年には前年の反動から0.9%にとどまるものの、2023年まで年平均1.9%増で推移し、29兆円に達するものと予測しています。業種別で最も成長が見込まれるのは金融であり、同業種の年平均成長率は2.4%と予測されています。これに続くのが運輸業であり、年平均成長率は2.2%と見込まれています(表1参照)。

ガートナーのアナリストでアソシエイト プリンシパルの成澤 理香は次のように述べています。「金融業界においては、マイナス金利による収益圧迫により業務コスト削減に向けた投資が急務となっているほか、関心の高まるFintechへの規制緩和による追い風もあり、サービスの高度化や顧客満足度向上など競争力強化のためのIT支出が増加しています。一方、運輸業界においては、取扱荷量が拡大する一方で深刻化する人材不足と過重労働により、省力化・自動化・安全対策のためのIT支出が見込まれています」

2019年の世界の業種別IT支出では、金融業界の比率が最も高く全体の25%を占めると見積もられています。一方、日本で最も多くを占めるのは製造業であり、その比率は24%と金融業界の22%を上回っています。製造業においては、デジタル化の進展とともに、事業モデルが製品の売切り型から課題解決型へと変化しつつあり、ライフサイクル全体で収益を生み出すスマート製品へのシフトがIT支出の促進要因となっています。しかし一方で、昨今の貿易摩擦や新興国における製品需要の鈍化、原材料費・運送費の高騰など、不透明な経営環境の中、IT支出に対しては慎重な姿勢も見られ、2023年までの年平均成長率は1.4%と底堅く推移する見通しです。

表1. 日本の業種別IT支出予測、日本、 2019~2023年 (億円)

出典:ガートナー (2019年11月)

現在、企業における全体的なIT予算および支出に影響を及ぼしている2大要因は、データ/アナリティクスとコスト最適化であると、ガートナーはみています。デジタル・ビジネスの拡大に伴い、企業は増え続けるデータ・ストレージとコンピューティングの需要を抱えており、その需要は業種ごとに大きく異なります。モノのインターネット (IoT) への需要が高まるにつれて、データは顧客データや製品データだけでなく、IoTを構成する多くのセンサ・データも求められるようになるでしょう。また、コスト最適化は、多くの企業にとって、自社や属する業界の経済状況に左右される重要なイニシアティブです。通常、長期的なコスト削減を実現するにはテクノロジとサービスへの初期投資が必要となります。それには自動化やクラウド・インフラストラクチャに関連する取り組み、さらにはコアとなるアプリケーションの全面的な見直しも含まれます。

前出の成澤は次のように述べています。「日本市場におけるデジタル関連テクノロジへの取り組みは、まだ限られた領域や業種にとどまっていますが、破壊的な製品やサービスの出現、競争環境や社会構造の変化によって、一気に導入が進む可能性があります。そのため、ITユーザーもベンダーも共に、各業種における規制緩和や人材の充足度合い、代替技術の登場や新規参入によるゲーム・チェンジなど、変化の兆候を見逃さないことが大切です」

ガートナーは来る11月12~14日、グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール (港区高輪) において「Gartner IT Symposium/Xpo 2019」を開催します。Gartner IT Symposium/Xpo 2019は、CIOをはじめとするビジネス・リーダー、ガートナーのエキスパート、各業界のリーダー、最先端のソリューション・プロバイダーが一堂に会する場であり、ガートナーが年間を通じて主催するコンファレンスの中でも最大のものです。今年は「デジタル社会をリードする」をテーマに、ビジネス課題の解決とオペレーションの効率化を実現し、さらなるリーダーシップを発揮するために必要な知見を提供します。

ニュースや最新情報は、ガートナーのTwitterでもご覧いただけます (#GartnerSYM)。

ガートナーのサービスをご利用のお客様は、ガートナー・レポート「Forecast Analysis: Enterprise IT Spending Across Vertical Industries, Worldwide」および「Forecast: Enterprise IT Spending by Vertical Industry Market, Worldwide, 2017-2023, 3Q19 Update」で詳細をご覧いただけます。

ガートナーのサービスについては、こちらよりご参照ください。
https://www.gartner.com/jp/products

ガートナーについて

ガートナー (NYSE: IT、S&P 500) は、世界有数のリサーチ&アドバイザリ企業です。ビジネス・リーダーが今日のミッション・クリティカルなビジネス課題の解決を実現し、将来にわたって成功する組織を築くために欠かせない知見、アドバイス、ツールを提供しています。

ガートナーのリサーチは、エキスパート主導かつ、実務担当者からの情報に基づき、データを重視したもので、この比類なきサービスにより、お客様が重要な課題に対して正しい判断を下せるよう導きます。業界や企業規模を問わず、ほとんどすべての職務領域にわたり、ガートナーは信頼されるアドバイザーならびに客観性を備えたリソースとして、世界100カ国以上、1万5,000社を超える企業に支持されています。

ガートナーは、意思決定者が未来に向けてビジネスを推進できるよう支援します。

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