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2020年10月26日

ガートナー、2021年の世界IT支出の成長率を4%と予測

日本では2020年11月17~19日にバーチャルで開催する「Gartner IT Symposium/Xpo」において、世界のIT市場の展望をアナリストが解説

米国コネチカット州スタンフォード発、2020年10月20日 — ガートナーは、2021年の世界のIT支出総額が、2020年から4%増の3.8兆ドルに達するという見通しを発表しました。一方、2020年のIT支出総額は、2019年から5.4%減の3.6兆ドルとなる見込みです。

アナリストは、19~22日にバーチャルで開催された「Gartner IT Symposium/Xpo Americas」において、世界のIT市場の展望を解説しました。

アナリストでディスティングイッシュト バイス プレジデントのジョン・デイヴィッド・ラブロック (John-David Lovelock) は、次のように述べています。「ガートナーがIT支出予測を発表してきた25年間で、市場がこれほど不安定になったのは初めてです。パンデミックが続く中で、あらゆる業界がそれぞれのストレス要因を負わされる一方、デジタル化が既に進んでいた企業は危機的状況にうまく対応しており、2021年にかけても成長を維持できる見通しです」

IT支出は全セグメントにおいて、2020年に減少が見込まれています (表1参照)。2021年に最も力強い回復が見込まれるのはエンタプライズ・ソフトウェアです (7.2%)。これは、パンデミックによる需要に確実に対応すべく、企業がリモートワークのサポート、遠隔学習、遠隔医療などの仮想サービスを提供したり、ハイパーオートメーションを活用したりすることで、デジタル化の取り組みが加速するためです。

表1. 全世界におけるIT支出予測 (単位:百万米ドル)

出典:ガートナー (2020年10月)

注:それぞれの領域には以下が含まれます。
・データセンター・システム:サーバ、ストレージ、通信機器、ユニファイド・コミュニケーション・ツールなど
・エンタプライズ・ソフトウェア:業務アプリケーション、インフラストラクチャ・ソフトウェア、業種特化アプリケーション
・デバイス:PC、ドキュメント管理製品 (コピー機とプリンタ)、モバイル機器、タブレット
・ITサービス:コンサルティング、実装、マネージド・サービスおよびクラウド・インフラストラクチャ・サービス、ビジネス・プロセス・アウトソーシング
・通信サービス:固定/モバイル通信サービス

データセンター・システムへの支出は、2021年には5.2%と2番目に高い成長を遂げる見込みです。これは、ハイパースケーラーがグローバル・データセンターの構築を加速するほか、一般組織もデータセンターの拡張計画を再開し、スタッフの物理的なオンサイトへの復帰を許可するためです。

組織がリモートワーク優先の環境にシフトしたことで、2020年のクラウド・アクティビティは増加しましたが、エンタプライズ・クラウドへの支出は複数のカテゴリに分類されるため、2021年まではベンダーの売り上げに反映されないでしょう。

ラブロックは次のように述べています。「今年の4~8月頃に生じた支出の減速は、クラウド・サービス・プロバイダーの『試用プログラム』とも相まって、2020年のクラウド関連の売り上げを減少させています。パンデミック期間を通じて、クラウドは機能すると実証されました。支出の増減はさておき、この2020年における需要の増減への柔軟な対応はクラウドの力を裏付けています。これにより、2022年までクラウドの普及が加速するでしょう」

「売り上げが不安定となり、キャッシュフローの重要性が一段と高まったことから、CIOは現在、価値実現までの時間が最も短いITプロジェクトを優先させています」(ラブロック)

またラブロックは次のように付け加えています。「企業が対応すべきIT課題は多いものの、そのために使用できる資金は少ないことから、携帯電話やプリンタの更新など、猶予のある領域から予算が削られており、デバイスや通信サービスといったセグメントの成長率が低くなっています。その代わりにCIOは、サービスとしてのインフラストラクチャ (IaaS) やCRMソフトウェアなど、デジタル・ビジネスを加速する分野への支出を拡大しています」

ITの使命が成長ではなくビジネスの存続になっているため、今後のデジタル・トランスフォーメーションにおいて、投資を正当化する対象は、パンデミック前と同じものではなくなるでしょう。

世界のIT支出の展望については、以下の無料ウェビナーで詳細な分析をご確認いただけます。「IT Spending Forecast, 3Q20: Technology Trends Accelerated by COVID」

ガートナーのIT支出予測は、IT製品およびサービスの全範囲にわたる、何千ものベンダーの売り上げに対する厳密な分析に基づいています。ガートナーは、一次調査の手法を二次的な調査資料によって補完することで、予測の基礎となる市場規模データの包括的データベースを構築します。

ガートナーが四半期ごとに発表しているIT支出予測は、ハードウェア、ソフトウェア、ITサービス、通信の各セグメントでのIT支出に関して独自の見解を提供します。このレポートは、ガートナーのお客様が市場機会と課題を把握する上で役立つものです。ガートナーのお客様は、最新のIT支出予測調査を「Gartner Market Databook, 3Q20 Update」でご覧いただけます。
ガートナーのサービスについては、こちらをご参照ください。
https://www.gartner.com/jp/products

CIOをはじめとするITリーダーにとって世界で最も重要なコンファレンスである「Gartner IT Symposium/Xpo 2020」では、CIOのリーダーシップに関するさらなる分析や、テクノロジとビジネス戦略に対するアプローチを再構築する方法について紹介します。ITリーダーは、本コンファレンスに参加することにより、ビジネス課題の解決とオペレーションの効率化を目的としたIT活用法についての知見を得られます。

「Gartner IT Symposium/Xpo」(バーチャル開催) の今後の開催日時と地域は以下のとおりです。

10月27~29日:アジア太平洋
11月9~12日:欧州・中東・アフリカ
11月17~19日:日本
11月23~25日:インド

日本では、来る11月17~19日、「Gartner IT Symposium/Xpo 2020」をバーチャル (オンライン) で開催します。コンファレンスのニュースや最新情報はTwitterでもご覧いただけます (#GartnerSYM)。

 

【海外発プレスリリース】
本資料は、ガートナーが海外で発信したプレスリリースを一部編集して、和訳したものです。本資料の原文を含めガートナーが英文で発表したリリースは、以下よりご覧いただけます。
https://www.gartner.com/en/newsroom/
 

*内容を一部修正しました。
2020年のIT支出総額は、2019年から5.4%減の3.6兆円となる見込みです。
→2020年のIT支出総額は、2019年から5.4%減の3.6兆ドルとなる見込みです。


 

 

ガートナーについて

ガートナー (NYSE: IT、S&P 500) は、世界有数のリサーチ&アドバイザリ企業です。ビジネス・リーダーが今日のミッション・クリティカルなビジネス課題の解決を実現し、将来にわたって成功する組織を築くために欠かせない知見、アドバイス、ツールを提供しています。

ガートナーのリサーチは、エキスパート主導かつ、実務担当者からの情報に基づき、データを重視したもので、この比類なきサービスにより、お客様が重要な課題に対して正しい判断を下せるよう導きます。業界や企業規模を問わず、ほとんどすべての職務領域にわたり、ガートナーは信頼されるアドバイザーならびに客観性を備えたリソースとして、世界100カ国以上、1万4,000社を超える企業に支持されています。

ガートナーは、意思決定者が未来に向けてビジネスを推進できるよう支援します。

詳細については下記Webサイトでご覧いただけます。

gartner.com/jp

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