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プレスリリース

2020年11月5日

ガートナー、世界のCIO約2,000人を対象にした調査結果を発表 - 先進企業はパンデミック下でもデジタル・イノベーションを優先していることが明らかに

日本では2020年11月17~19日にバーチャルで開催する「Gartner IT Symposium/Xpo 2020」において、2021年CIOアジェンダを解説

米国コネチカット州スタンフォード発、2020年10月20日 — 先進企業は、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) のパンデミック下でもデジタル・イノベーションを加速させ、先進テクノロジを活用しようとしていることが、ガートナーの調査から明らかになりました。この調査は、世界のCIOを対象に毎年実施しているものです。2021年はデジタルを巡る競争の年となり、パンデミックの中でも取り組みを精力的に進める企業が機運を維持できるでしょう。

アナリストでディスティングイッシュト バイス プレジデントのアンディ・ラウゼル・ジョーンズ (Andy Rowsell-Jones) は、次のように述べています。「CIOが考えるべきことやなすべきことの本質は何も変わっていませんが、環境が大きく変化しました。COVID-19のパンデミックに起因するリモートワークの拡大に大きく貢献できたことは、西暦2000年問題以来、CIOが成し遂げた最大の成果の1つと言えるでしょう。今日のCIOは、CEOの注目を集め、テクノロジの近代化の必要性を上級ビジネス・リーダーに説き、デジタル・ビジネスへの取り組みの加速を取締役会に促しています。千載一遇の機会が訪れているかもしれない今、CIOはこれを確実につかみ取る必要があります」

ガートナーの2021年CIOアジェンダ・サーベイでは、世界74カ国のあらゆる主要業種に属する1,877人のCIOから回答を得ました。回答したCIOが所属する企業の売上高/公的機関の予算総額はおよそ4兆7,000億米ドル、IT支出総額は850億米ドルに達します。

CIOサーベイから、CIOが機会をつかむための4つの方法が判明

ガートナーの2021年CIOアジェンダ・サーベイは、CIOがデジタル・ビジネスの加速と長期的な俊敏性の獲得の両方に成功するための4つの方法を明らかにしました。すなわち、「戦法を変える」「増幅力を解き放つ」「足かせを減らす」「リソースの投入先を変える」の4つです。

戦法を変える

デジタルなやりとりに対する顧客の期待が高まる中、CIOは、企業がそうした状況に備えていくのを支援できます。サーベイに回答したCIOの76%が、2020年に新規デジタル・プロダクト/サービスへの需要が拡大すると回答しました。2021年については、この割合がさらに増えます (83%)。

前出のラウゼル・ジョーンズは次のように述べています。「CIOにとって重大な分岐点がやってきます。かつてのビジネスの進め方に戻ることはありません」

CIOサーベイから、「先進企業」(備考1参照) が「平均的企業」よりも積極的に取り組んでいる、顧客向けのデジタル化領域が2つ浮かび上がりました。1つは新規デジタル・プロダクト/サービスの導入の加速、もう1つは顧客アプローチ/市民エンゲージメントのためのデジタル・チャネルの活用です。先進企業10社のうち9社がデジタル・チャネルを追求しているほか、その約4分の3がデジタル・プロダクトの導入スピードを上げています。

顧客へのアプローチにおいてデジタル・チャネルの活用を増やした場合、企業が「遅れた企業」ではなく先進企業になる可能性は3.5倍高くなります。ラウゼル・ジョーンズは次のように述べています。「最も先進的な企業は、デジタル・ビジネスに総力を挙げて取り組んでおり、それを可能にする能力の開発を進めています」

増幅力を解き放つ

CIOサーベイでは、パンデミックの結果として企業のITリーダーシップにどのような変化があったかを尋ねました。CIOの約70%が、ビジネス部門に助言するため特定のビジネス・プロセスに関する知識を深めたと答え、同じく約70%が、ITの価値の測定および明確化の取り組みを強化したと回答しました。

前出のラウゼル・ジョーンズは次のように述べています。「COVID-19のパンデミックへの対応は、PCの配備をはじめ単純作業のように見えますが、CIOにとっては重大な機会でした。CIOは、ITのリーダーシップをデジタル・ビジネスの加速に改めて集中させ、企業のコア・テクノロジを再構築することができました。パンデミック渦中のどこかの時点で、すべてのCIOに能力を発揮するチャンスがあったのです」

足かせを減らす

CIOサーベイから、CIOが「足かせ」 (例えばサプライチェーンのパフォーマンス低下) を体系的に把握し排除することでデジタル化を加速させられることが分かりました。多くのCIOがパンデミック中に売上高が減少したと回答しましたが、その回答率は、先進企業では29%にとどまったのに対し、平均的企業では45%、遅れた企業では62%でした。

こうした中でも、企業が強気の姿勢を見せた領域も複数ありました。CIOは、新規ビジネス・イニシアティブ、買収、コストの競争力、従業員の生産性の各領域でパフォーマンスが向上したと回答しています (図1参照)。

図1. 企業パフォーマンスにおけるシフト (回答者の割合)

出典:ガートナー (2020年11月)

ラウゼル・ジョーンズは次のように述べています。「損失は出ましたが、CIOは守りに入るのではなく、攻めの姿勢を取ろうとしています」

需要の変化について尋ねたところ、先進企業の58%がCOVID-19発生後に新たに獲得した顧客からの需要が増えたと回答したのに対し、平均的企業では49%、遅れた企業では37%でした。

リソースの投入先を変える

サーベイに回答したCIOは、2021年のIT予算の平均増減率を、2020年の2.8%から微減となる2%と予測しています。先進企業は、パンデミック収束後の再生フェーズにおける新規ビジネス優先課題に投資や人材を振り向けるべく、平均的企業や遅れた企業よりも積極的に変化に立ち向かっています。デジタル・イノベーションへの資金拠出を増やしたと回答した割合は、先進企業では63%だったのに対し、平均的企業では52%でした。デジタル・イノベーションへの資金拠出を増やした場合、企業が遅れた企業ではなく先進企業になる可能性は2.7倍高くなります。

ラウゼル・ジョーンズは次のように述べています。「先進企業のCIOが有利なスタートを切れたのは、直面する制約がより少なかったからです。実験を支援するためのIT資金を追加投入できたCIOは、平均的企業や遅れた企業よりも先進企業に多い傾向がありました」

CIOは引き続き、サイバーセキュリティ投資を優先

CIOは、デジタル化を支援するテクノロジに投資をシフトさせると回答しています。リモートワークへの移行に伴い、新たな攻撃対象が生まれたことから、サイバーセキュリティ支出は増加し続けています。調査対象となったCIOの61%がサイバーセキュリティ/情報セキュリティへの投資を増やすと回答しており、これに僅差でビジネス・インテリジェンス/データ・アナリティクス (58%)、クラウド・サービス/ソリューション (53%) が続きました。

前出のラウゼル・ジョーンズは次のように述べています。「2020年に成功を収めるということは、差し迫ったビジネス・ディスラプションに耐えられるよう事前に予測を立て、IT部門のみならず企業全体で適応力を強化することを意味すると、私は2019年に話しました。COVID-19のパンデミックは、企業に大打撃を与えました。CIOは、2020年に自社にもたらした機運を足掛かりに、より価値が高く、より戦略的なイニシアティブに継続的に関与する姿勢を2021年も取り続ける必要があります。CIOがビジネス部門のために良い仕事をしていけば、2021年もいっそう頼りにされるようになるでしょう」

備考1:CIOサーベイでは、回答したCIOの所属企業を「先進企業」「平均的企業」「遅れた企業」の3つに分類しています。先進企業は、デジタル化における成熟度、競合他社との比較に基づいたビジネス・パフォーマンス、パンデミック収束後の対応の進捗状況に関して自己評価が高い企業グループです。遅れた企業は、デジタル化における成熟度、競合他社との比較に基づいたビジネス・パフォーマンスに関して自己評価が低い企業グループを、平均的企業は、両グループ以外の回答者 (大多数) を指します。

ガートナーのサービスをご利用のお客様は、「2021 CIO Agenda: Seize This Opportunity for Digital Business Acceleration」で詳細をご覧いただけます。
ガートナーのサービスについては、こちらをご参照ください。
https://www.gartner.com/jp/products

CIOをはじめとするITリーダーにとって世界で最も重要なコンファレンスである「Gartner IT Symposium/Xpo 2020」では、CIOのリーダーシップに関するさらなる分析や、テクノロジとビジネス戦略に対するアプローチを再構築する方法について紹介します。ITリーダーは、本コンファレンスに参加することにより、ビジネス課題の解決とオペレーションの効率化を目的としたIT活用法に関する知見を得られます。

日本では、11月17~19日、「Gartner IT Symposium/Xpo 2020」をバーチャル (オンライン) で開催します。本プレスリリースに関連した内容は、前出のラウゼル・ジョーンズが「2021年のCIOアジェンダ:未来の再構築」(19日 11:30~12:00) で解説します。コンファレンスのニュースや最新情報はTwitterでもご覧いただけます (#GartnerSYM)。

 

【海外発プレスリリース】
本資料は、ガートナーが海外で発信したプレスリリースを一部編集して、和訳したものです。本資料の原文を含めガートナーが英文で発表したリリースは、以下よりご覧いただけます。
https://www.gartner.com/en/newsroom/

ガートナーについて

ガートナー (NYSE: IT、S&P 500) は、世界有数のリサーチ&アドバイザリ企業です。ビジネス・リーダーが今日のミッション・クリティカルなビジネス課題の解決を実現し、将来にわたって成功する組織を築くために欠かせない知見、アドバイス、ツールを提供しています。

ガートナーのリサーチは、エキスパート主導かつ、実務担当者からの情報に基づき、データを重視したもので、この比類なきサービスにより、お客様が重要な課題に対して正しい判断を下せるよう導きます。業界や企業規模を問わず、ほとんどすべての職務領域にわたり、ガートナーは信頼されるアドバイザーならびに客観性を備えたリソースとして、世界100カ国以上、1万4,000社を超える企業に支持されています。

ガートナーは、意思決定者が未来に向けてビジネスを推進できるよう支援します。

詳細については下記Webサイトでご覧いただけます。

gartner.com/jp

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