ハイプ・サイクル

テクノロジが登場した後の動きを視覚的に説明

新たに登場したテクノロジに過剰な期待が寄せられている状況の中で、それがハイプなのか実用化が可能なものなのかをどうすれば見分けられるのでしょうか。また、投資を回収できるとしたら、それはいつになるのでしょうか。ガートナーのハイプ・サイクルは、テクノロジとアプリケーションの成熟度と採用状況、およびテクノロジとアプリケーションが実際のビジネス課題の解決や新たな機会の開拓にどの程度関連する可能性があるかを図示したものです。ガートナーのハイプ・サイクルのメソドロジは、テクノロジやアプリケーションが時間の経過とともにどのように進化するかを視覚的に説明することで、特定のビジネス目標に沿って採用判断のために必要な最適な知見を提供します。

ハイプ・サイクルの一覧(日本語)

ハイプ・サイクルの活用法

ハイプ・サイクルを使用することで、業界と自社のリスク許容度に基づいて、最新テクノロジに何を期待できるのかを理解できます。

早期に採用するべきでしょうか?リスクを取ると同時に、「リスクの高い投資は必ずしも回収できるとは限らない」ことを理解できるのであれば、早期採用の見返りを得られる可能性があります。

穏健なアプローチを取るべきですか?穏健な経営幹部は早期投資の意見を理解するものの、実績が不十分な新しい方法については、健全な費用対効果の分析を強く要求します。

成熟度がさら高まるのを待つべきですか?最新テクノロジの実用化に関して解が見つからない問いが数多くある場合は、他社が目に見える価値を実現するまで待つべきかもしれません。

 

ハイプ・サイクルの仕組み

各ハイプ・サイクルは、テクノロジ・ライフサイクルの5つの重要なフェーズを深く掘り下げます。

  • 黎明期: 潜在的技術革新によって幕が開きます。初期の概念実証 (POC) にまつわる話やメディア報道によって、大きな注目が集まります。多くの場合、使用可能な製品は存在せず、実用化の可能性は証明されていません。
  • 「過度な期待」のピーク期: 初期の宣伝では、数多くのサクセスストーリーが紹介されますが、失敗を伴うものも少なくありません。行動を起こす企業もありますが、多くはありません。
  • 幻滅期: 実験や実装で成果が出ないため、関心は薄れます。テクノロジの創造者らは再編されるか失敗します。生き残ったプロバイダーが早期採用者の満足のいくように自社製品を改善した場合に限り、投資は継続します。
  • 啓蒙活動期:テクノロジが企業にどのようなメリットをもたらすのかを示す具体的な事例が増え始め、理解が広まります。第2世代と第3世代の製品が、テクノロジ・プロバイダーから登場します。パイロットに資金提供する企業が増えます。ただし、保守的な企業は慎重なままです。
  • 生産性の安定期: 主流採用が始まります。プロバイダーの実行存続性を評価する基準がより明確に定義されます。テクノロジの適用可能な範囲と関連性が広がり、投資は確実に回収されつつあります。

 

ハイプ・サイクルは、以下のことを支援します。

  • テクノロジの商用利用を真に推進する要因とハイプを区別すること
  • テクノロジへの投資判断に伴うリスクを軽減すること
  • テクノロジのビジネス価値に対するご自身の理解を、経験豊富なITアナリストの客観的意見と比較すること