ITマーケット・
クロック

テクノロジ資産のライフサイクル全体の視点を提供

すべてのテクノロジ製品/サービスの耐用年数には終わりがあります。耐用年数を超えた資産は、維持し続けるよりも、廃棄し置き換えた方がコスト効率は高くなります。ガートナーのITマーケット・クロックは、テクノロジ資産 (機能、製品、サービス) のライフサイクル全体を視覚的に把握するための意思決定フレームワークです。

担当するテクノロジ資産の評価に役立てることで、IT投資の優先順位付けや、ビジネス計画をサポートするテクノロジ・ロードマップの作成が可能になります。

ITマーケット・クロックの活用法

テクノロジ資産への投資、導入、管理、アプローチの方法は、その資産の耐用年数の期間中に変化するものです。ITリーダーとビジネス・リーダーは、IT投資に対する評価と優先順位付けのためのフレームワークとしてITマーケット・クロックを使用しています。

各資産が耐用年数を通じてどのように進化しているのかを理解することで、十分な情報に基づいた投資決定が可能になります。ITマーケット・クロックは、ハイプ・サイクルを補完するものです。ひとことで言うならば、ハイプ・サイクルはテクノロジの「検討」時の決定をサポートしますが、ITマーケット・クロックは既に使用されている資産の「育成」に関する決定をサポートします。

ITの複数の役割と職務のサポートを目的とするITマーケット・クロックは、特定のポートフォリオ内のIT資産を統合的に示します。また、ポートフォリオのバランス調整、プロジェクトの優先順位付け、投資/売却用のビジネスケースの開発に役立ちます。

ITマーケット・クロックの使用例は次のとおりです。

  • 老朽化したインフラストラクチャを置き換えるための投資対効果を検討
  • 基盤テクノロジがリプレース段階に入ったことを受け、アウトソースしていたサポート・サービスを社内に戻すためのクライテリアを制定

 

ITマーケット・クロックの仕組み

ITマーケット・クロックは時計の文字盤に例えて、相対的なライフタイムを表現しています。時計の上の各ポイントは、IT資産または資産クラスを表します。資産は、次の2つのパラメータに基づいて時計上に配置されます。

  • 市場での耐用年数における現在の位置。各時計は0時 (マーケット・スタート) から始まり、時計回りに12時まで一周します。
  • コモディティ化の相対的レベル。これにより、時計の中心からの距離が決まります (中心から遠いほど、コモディティ化が進んでいる資産です)。

時計は4つに分割されており、それぞれが資産の耐用年数の市場フェーズを表します。各フェーズには、そのフェーズを通過する資産に推奨される一般的なアプローチの名前が付けられます。

  • アドバンテージ— カスタマイズ・フェーズにある資産。差別化されたテクノロジ、サービス、機能を提供します。
  • チョイス— マスカスタマイズ・フェーズの資産。標準化レベルの高まりと供給オプションの拡大の対象となります。
  • コスト — コモディティ化フェーズの資産。他の供給源の差異は最小レベルで、価格競争が中心です。
  • リプレースメント— 冷遇されるフェーズにある資産。通常、従来のテクノロジ、サービス、機能がこれに該当します。


「ITマーケット・クロックにおける推奨事項のまとめ」のセクションには、各IT資産または資産クラスの位置付けと軌道予測を表形式にまとめたものと、具体的な提言が記載されています。 

 

ITマーケット・クロックは、以下のことを支援します。

  • テクノロジ資産のライフサイクル全体を視覚的に把握すること
  • IT投資を評価し、優先順位を決定すること 
  • ビジネス計画を支援するテクノロジ・ロードマップを作成すること