市場定義/説明
本書は2025年11月11日に再版されました。現在ご覧になっているバージョンは、修正後のものです。詳細については、Gartnerの 修正 ページをご覧ください。
Gartnerでは、アクセス管理(AM)を、先進的な標準ベース型のWebアプリケーション、従来型のWebアプリケーション、およびAPIに対する認証、権限付与、シングルサインオン(SSO)、および適応型アクセス機能を含むツールと定義しています。
AMの目的とは、ユーザー・エクスペリエンスを強化させる合理的で一貫性のある方法によって、人々(従業員、消費者、その他のユーザー)およびマシンが保護されたアプリケーションにアクセスできるようにすることです。ユーザーにとっては、SSOがエクスペリエンス強化の一端を担います。また、AMは、ランタイムのユーザーセッションを保護するためのセキュリティ制御の提供も担い、適応型アクセスを用いて認証とランタイムの権限付与を強化します。最後に、AMは他のサイバーセキュリティ・ツールおよび依存アプリケーションにアイデンティティのコンテキストを提供し、アイデンティティファーストのセキュリティを実現します。
必須機能
この市場における必須の機能は、以下の通りです。
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標準的なアイデンティティプロトコル(OpenID Connect、OAuth 2.0.、SAMLなど)と、標準ベースのアプリケーションおよびレガシー・アプリケーションに(プロキシまたはエージェントを介して)アクセスするためのソーシャルログインをサポートする、SSOおよびセッション管理
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以下を含むユーザー認証。
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アプリケーションやAPIなど、システム内で直接定義されたリソースに対する権限付与ポリシーの定義と実施
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アイデンティティの信頼性とアクセスリスクの動的評価に基づく適応型アクセス
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あらゆる層に適したディレクトリまたは統合アイデンティティレポジトリ(アイデンティティ同期サービスを含む)
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基本的なアイデンティティライフサイクル管理(あらゆるユーザータイプにおいて作成、読み取り、更新、削除(CRUD)操作を可能にするサポートを含む)
一般的な機能
この市場における一般的な機能は、以下の通りです。
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アイデンティティ脅威の検知と対応(ITDR)機能(追加設定不要で利用できる拡張型の検知と対応(XDR)の統合を含む)
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AMのコンテキストにおけるカスタマイズと拡張性を実現する、ジャーニータイム・オーケストレーションおよびその他のローコード/ノーコード・インターフェース
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マネージド型の統合アプリケーション向けのアイデンティティ管理(プロファイル管理機能や、クロスドメインアイデンティティ管理システム(SCIM)標準のサポートを含む)
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プログレッシブ・プロファイリング、同意管理、個人情報(PII)の管理と匿名化
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委任管理(パートナーや顧客のワークフォース向けのプロビジョニングを含む)
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アイデンティティ検証(IDV)。追加設定不要で利用できるか、または事前構築型のサードパーティIDVプロバイダーとの統合によるもの
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分散型アイデンティティ、検証可能な認証情報、およびフェデレーションとアクセス制御のためのポータブル型デジタルアイデンティティ統合のサポート
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連続型パッシブ認証、反復型認証フロー、および継続的な適応型信頼(CAT)を可能にする共有信号(継続的アクセス評価プロファイル(CAEP)、リスクおよびインシデントの共有と連携(RISC))などの機能
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マシン向けAM機能(ワークロード、サービス、アプリケーション、エージェント型AI)
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アプリケーションとサービスにおけるエンタイトルメントのための外部化された認証ポリシー管理・実施(別名、細粒度権限付与)。これには、属性ベースのアクセス制御(ABAC)および/またはロールベースのアクセス制御(RBAC)による権限付与制御機能を含む
マジック・クアドラント
図1:アクセス管理のマジック・クアドラント
ベンダーの入れ替え
マジック・クアドラントの採用基準については、市場の変化に応じて見直しと調整を行っています。これらの調整によって、マジック・クアドラントで評価されるベンダーは、時間の経過とともに変化する場合があります。ある年のマジック・クアドラントに含まれていたベンダーが翌年には含まれていなかったとしても、それは必ずしもGartnerがそのベンダーに対する意見を変更したということを意味しません。市場の変化やそれに伴う評価基準の変化を反映した可能性もあれば、そのベンダーが重視する対象を変えたことを反映した可能性もあります。
新規採用
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Alibaba Cloud
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Transmit Security
選定・除外基準
本マジック・クアドラント調査は、AM市場にとって最も重要な意味をもつベンダーとその製品を特定し分析します。
採用資格を得るためには、ベンダーは以下の条件を満たす必要があります。
または、
さらに、当該ベンダーのAM製品/サービスのコア機能は、主にSaaS製品として提供される以下の6つの全機能要件に対処する必要がありますが、ソフトウェアとして提供することもできます。
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標準的なアイデンティティプロトコル(OpenID Connect、OAuth 2.0.、SAML)をサポートするシングルサインオン(SSO)およびセッション管理と、(プロキシまたはエージェントを介して)標準ベースのアプリとレガシーアプリにアクセスするためのソーシャルログイン。
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耐フィッシングおよびその他のアカウント乗っ取り(ATO)防止MFA手法(X.509、FIDOなど)のサポート、漏洩したパスワードの使用を抑制するための制御機能、およびMFAに対してよくある攻撃に対する、直接的な、または追加設定不要で利用できるサードパーティの認証サービスとの統合を通じた防御を含むユーザー認証。あらゆるタイプのパスワードレス認証方式のサポート。
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アプリケーションやAPI(少なくともOAuth 2.0のサポートを含むがこれに限定されない)を含む、システム内で直接定義されたリソースに対する権限付与ポリシーの定義と実施。
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アイデンティティの信頼性とアクセスリスクの動的評価に基づく適応型アクセス機能。
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あらゆる層に適したディレクトリまたはアイデンティティレポジトリ(アイデンティティ同期サービスを含む)。
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基本的なアイデンティティライフサイクル管理(あらゆるユーザータイプに対して作成、読み取り、更新、削除(CRUD)操作を可能にするサポートを含む)。
以下の種類のサービスは、本マジック・クアドラントの対象外です。
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純粋なユーザー認証製品およびサービス、または当初純粋なユーザー認証製品であったものが、機能拡張されSAMLまたはOpenID Connectを通じてSSOをサポートするようになったが、セッションを管理できないまたは認可の決定を行えないもの。この市場の詳細については、Market Guide for User Authenticationを参照。
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オペレーティングシステム、ITインフラストラクチャ、および/または特権アクセス管理のサポートのみを目的とした、またはそれらを主な目的としたAMサービス(この市場に関する詳しい情報については、Magic Quadrant for Privileged Access Managementを参照)。
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リモートまたはオンプレミスの「マネージド」AM。すなわち、顧客がベンダー自身の知的財産の提供を受けるのではなく、顧客が保有するまたはホストされているアクセス管理製品の管理をベンダーが引き受けることを目的とするサービス。
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より包括的なインフラストラクチャまたはビジネスプロセスアウトソーシング契約の一環としてのみ提供されるAM機能。AMは、それ自体が単独で利用可能で価格設定される製品、またはサービスとして提供されるものでなければならない。
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オープンソースの製品としてのみ、または主としてオープンソースの製品として提供されるAM製品。
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AM能力は組み込まれていないが全てのIGA機能を提供する網羅的なIGA製品であるスタンドアローンのアイデンティティガバナンスと管理(IGA)製品群。これは、他のGartner調査で取り扱う関連する別の市場である(Market Guide for Identity Governance and Administrationを参照)。
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アイデンティティ検証(IDV)。IDVの目的は、デジタルインタラクションにおいて、厳選された認証情報が存在しない、利用できない、または十分な保証を提供しない場合に、個人の実世界の身元に対する信頼を確立することである(Magic Quadrant for Identity Verificationを参照)。
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ライフサイクル全体を通じたAPI管理。これは、他のGartner調査で取り扱う隣接する別の市場である(Magic Quadrant for API Managementを参照)。
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エンドポイント保護プラットフォーム(EPP)または統合エンドポイント管理(UEM)。EPPおよびUEMは、他のGartner調査で取り扱う関係する別の市場である(Magic Quadrant for Endpoint Protection PlatformsおよびMarket Guide for Endpoint Management Toolsを参照)。
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クラウドアクセスセキュリティブローカー(CASB)。CASBは、現在クラウドセキュリティ戦略の必須要素であり、セキュリティおよびリスク管理責任者によるクラウドサービスの特定、およびクラウドリスクの評価を支援する。機密情報の特定と保護、脅威の検知と軽減、効果的なクラウドガバナンスとコンプライアンスの確立を実現する(How to Protect Your Clouds with CSPM, CWPP, CNAPP and CASBを参照)。
特筆すべき選外のベンダー
Cisco Duo Security:Duo Securityは、2018年にCiscoに買収されました。同社は、ディレクトリ(IdP)、MFA、SSO、適応型アクセス認証、デバイスヘルスチェックなど、ランタイムAM制御のためのSaaSベースのソリューションを提供しています。同社のプラットフォームは、クラウドとオンプレミスの両方の環境をサポートし、アプリケーションへのアクセスを許可する前に、組織がユーザーのアイデンティティとデバイスの信頼性を検証できるようにします。最近、Duoはポスチャ管理のISPMおよびITDR機能、耐フィッシングMFAの追加オプション、およびアイデンティティ検証ワークフローを備えることで、そのサービスを強化しました。Duoは、組織がセキュリティを強化し、コンプライアンス要件を満たすことができるようにします。Duoは、採用期限までに技術的要件を満たさなかったため、本マジック・クアドラントの選外となりました。
Descope:Descopeは、主にCIAM、PIAM、およびエージェント型IAMのユースケースをサポートしています。同社は、認証、権限付与、およびユーザー管理機能を提供しています。Descopeの開発者ファーストのプラットフォームにより、企業はアプリケーション、AIエージェント、MCPサーバーに、安全なパスワードレス認証とアイデンティティワークフローを簡単に追加することができます。主なCIAMおよびPIAM機能には、多要素認証、ソーシャルログイン、SSO、ジャーニータイム・オーケストレーション、ユーザーのライフサイクル管理、委任管理、コンプライアンスなどがあります。エージェント型IAM機能には、MCPサーバー認証、トークン管理、ポリシーベースのアクセス制御が含まれます。Descopeは、Webアプリ、モバイルアプリ、AI/MCPシステムへの統合を簡素化するAPI、SDK、ノーコード/ローコード・ツールを提供しています。Descopeは、企業選出基準の要件を満たさないため、本マジック・クアドラントの選外となりました。
Exostar:Exostarは、規制の厳しい業界向けのアクセス管理を専門としています。同社のクラウドベースのプラットフォームは、アイデンティティ検証、認証、SSO、ユーザーのライフサイクル管理、アクセス・ガバナンスを提供し、パートナーやサプライヤーとの社内外における安全なコラボレーションを実現します。Exostarのソリューションは、MFA、リスクベースのアクセス制御、NIST、CMMC、FedRAMP、HIPAAなどの規制を含む厳格なセキュリティおよびコンプライアンス基準を満たすフルサービスのCSPとしてKantaraにより認証されています。ExostarのPKIソリューションは、Federal Bridge Certificate Authorityとの相互認証を取得しています。Exostarは、企業選出基準の要件を満たさないため、本マジック・クアドラントの選外となりました。
Fortinet:Fortinetのアクセス管理ソリューションは、FortiAuthenticatorおよびFortiTokenを通じて提供されます。FortiAuthenticatorは、安全なネットワークおよびアプリケーション・アクセスのための集中認証、SSO、MFA統合を提供します。FortiTokenは、MFA用のハードウェア・トークンとモバイル・トークンを提供し、ユーザー検証を強化します。これらの製品は、組織におけるアクセス制御の実施、アイデンティティ管理、オンプレミスおよびクラウド環境全体でのコンプライアンス遵守、およびFortinetのより広範なセキュリティ・エコシステムとの統合に役立ちます。Fortinetは、企業選出基準の要件を満たさないため、本マジック・クアドラントの選外となりました。
Google:Googleのアクセス管理システムは、同社のIdentity Platformを通じて提供されます。同システムは、認証オプション(パスワード、パスワードレス、ソーシャル、およびエンタープライズ・ログイン)、多要素認証、および一元的なユーザー管理を提供します。このプラットフォームは高い拡張性を備え、数百万人のユーザーをサポートし、APIとSDKを提供することで容易な統合を実現します。また、組織がセキュリティおよびプライバシーのコンプライアンス要件を満たすことができるよう支援し、Webおよびモバイルアプリケーションにおいて安全かつシームレスな顧客アイデンティティエクスペリエンスを実現します。Googleは、企業選出基準の要件を満たさないため、本マジック・クアドラントの選外となりました。
Imprivata:Imprivataのアクセス管理システムは、主にImprivata Enterprise Access Managementを通じて、医療、製造、政府機関などのミッションクリティカルな業界向けに設計されています。Imprivataは、近接型カード、パスキー、生体認証、パスワードを使用して、多様なIT環境向けのSSOおよび安全な認証を提供しています。また、モバイルアクセス管理、アクセス分析、臨床ワークフローを提供することで、セキュリティ、使いやすさ、効率性の向上を実現しています。Imprivataは、HIPAAやEPCSなどの医療規制へのコンプライアンスをサポートしており、医療機関をはじめとする組織のセキュリティと業務効率の両方を強化します。Imprivataは、企業選出基準の要件を満たさないため、本マジック・クアドラントの選外となりました。
Keycloak:Keycloakは、オープンソース・プロジェクトの貢献者によって構築されたオープンソースのアクセス管理製品です。オープンソース版はサポート対象外であり、KeycloakのGitHuから直接入手することしかできません。また、完全サポート版が利用可能で、Red Hatによって直接サポートされています。同製品は、Webおよびモバイルアプリケーション向けの認証、権限付与、ユーザー管理を提供します。主な機能には、SSO、パスワードレス、ソーシャル、エンタープライズ・ログイン(SAML、OpenID Connect)のサポート、Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)およびActive Directoryによるユーザー・フェデレーション、ロールベースのアクセス制御、MFAなどがあります。Keycloakでは、カスタマイズ可能なログインフローやブランディングも可能です。同製品は、クラウド環境とオンプレミス環境にわたる安全でスケーラブルなアクセス管理に広く使用されており、柔軟なアクセス管理ソリューションを求める組織に人気の選択肢となっています。Keycloakは、企業選出基準の要件を満たさないため、本マジック・クアドラントの選外となりました。Keycloakは、本資料の草稿のレビューの依頼には参加しませんでした。したがって、Gartnerの分析は他の信頼できる情報源に基づいています。
Salesforce:Salesforceは、セキュリティとコンプライアンスを強化するMFA、SSO、監査ツールを備えています。同システムは、許可されたユーザーのみが機密情報にアクセスできるようにすることで、データ保護、規制コンプライアンス、業務効率をサポートします。定期的な見直しや、最小権限アクセスなどのベスト・プラクティスは、リスク軽減や組織全体での堅牢なアクセス制御の維持に役立ちます。Salesforceは、企業選出基準の要件を満たさないため、本マジック・クアドラントの選外となりました。
SAP:SAP Business Technology Platform(BTP)は、顧客に強力なアイデンティティおよびアクセス管理を提供し、プライバシーと規制コンプライアンスを確保しながら、安全な登録、最新の認証オプション、同意管理を実現します。SAP CIAMは、アプリケーションおよびAPIへの顧客アクセスを管理し、SAPおよび非SAPプラットフォームと統合し、数百万のユーザーにまで拡張して、ユーザー行動とセキュリティ・イベントに関する分析を提供します。SAP Cloud Identity Servicesは、安全なデータアクセスのためのSSO、認証、プロビジョニング、権限付与を可能にします。SAPは、企業選出基準の要件を満たさないため、本マジック・クアドラントの選外となりました。
SecureAuth:SecureAuthは、AI/ML駆動型の適応型MFA、SSO、パスワードレス認証を備えており、ワークフォース、顧客、エージェント型AIのあらゆるIAMユースケースにおいて、セキュリティとユーザーエクスペリエンスを強化します。同システムは、リアルタイムのアイデンティティガバナンスとセキュリティ分析を提供し、オンプレミス、エアギャップ、ハイブリッド、SaaSの各導入モデルをサポートします。SecureAuthは、堅牢な監査証跡およびレポート機能を提供することで、組織におけるGDPRやHIPAAなどの規制遵守を支援します。SecureAuthは、企業選出基準の要件を満たさないため、本マジック・クアドラントの選外となりました。
評価基準
評価基準および重要度は、具体的な特徴とそれら相対的な重要性を示し、Gartnerの市場展望を裏付けるものです。それらは本調査におけるプロバイダーの比較評価に用いられています。
実行能力
Gartnerのアナリストは、Gartnerのマーケットビューにおいて、ITベンダーを競争力があり、効率的・効果的で、収益、リテンションおよびレピュテーションにポジティブな影響を及ぼすものにするためのプロセス、システム、方法または手続の質および有効性の観点からベンダーを評価します。
製品/サービス:以下の「評価基準の定義」セクションに記載されている基準に加え、次の小項目について評価しました。
IDデータ、プロファイル、ライフサイクル管理 — ワークフォース
IDデータ、プロファイル、ライフサイクル管理 — 顧客
認証、ID検証 — ワークフォース
認証、ID検証 — 顧客
アクセス制御 — ワークフォース
アクセス制御 — 顧客
SSO、セッション管理、アプリケーションサポート — ワークフォース
SSO、セッション管理、アプリケーションサポート — 顧客
パートナー管理と委任管理
オーケストレーションと拡張性
ポータブルな分散化型アイデンティティ
APIアクセス制御
セキュリティとレジリエンス
マシンアクセス管理
企業としての全体的な存続性:以下の「評価基準の定義」セクションに記載されている基準に加え、次の小項目について評価しました。
財政状態
AM収益と顧客数で測ったAM市場における成功
販売実行能力/価格設定:以下の「評価基準の定義」セクションに記載されている基準に加え、次の小項目について評価しました。
複数のシナリオの下での価格設定 — 重要度の高い小項目。ベンダーは、実際の予想される案件での価格設定および異なるシナリオの下での適切な割引を明らかにすることを求められる。同じシナリオをより低コストで提供できる場合、ベンダー内でのスコアは高くなる。
市場対応力と実績:以下の「評価基準の定義」セクションに記載されている基準に加え、次の小項目について評価しました。
過去12ヵ月間の市場トレンドおよび競合他社の活動に対する全般的な反応能力 - 新機能の追加
実績(過去12ヵ月間に達成された、2024年のロードマップ項目)
マーケティングの実行能力:以下の「評価基準の定義」セクションに記載されている基準に加え、次の小項目について評価しました。
過去12ヵ月間のマーケティング活動および発信メッセージ
マーケティングの実行能力 - ROI、CPW(cost per win)、転換率、マーケティング指標
顧客エクスペリエンス:以下の「評価基準の定義」セクションに記載されている基準に加え、次の小項目について評価しました。
顧客関係およびサービス
専門サービス
顧客満足度
オペレーション:以下の「評価基準の定義」セクションに記載されている基準に加え、次の小項目について評価しました。
人材
プロセス
組織変更
| 評価基準 |
重要度 |
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製品/サービス
|
高
|
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企業としての全体的な存続性
|
中
|
|
販売実行能力/価格設定
|
高
|
|
市場対応力/実績
|
中
|
|
マーケティングの実行能力
|
中
|
|
顧客エクスペリエンス
|
中
|
|
運営
|
低
|
|
2025年9月現在
|
出典:Gartner(2025年11月)
ビジョンの完全性
Gartnerのアナリストは、購入者の欲求や要求の理解度、および提供製品におけるイノベーションによってそれらのニーズを満たせるようにどの程度適格に予想、理解および対応できているかという観点からベンダーを評価します。ビジョンの完全性の水準が高いベンダーは、市場の購入者が直面する課題を理解する能力、および購入者がそれらの課題を克服する上で有用な製品を開発し提供する能力を示します。
市場の理解:以下の「評価基準の定義」セクションに記載されている基準に加え、次の小項目について評価しました。
競合他社
強みと弱み
市場機会
脅威
マーケティング戦略:顧客は、自分が知らない製品を買うことはできません。Gartnerは、企業マーケティングではなく、製品ごとのプロダクトマーケティング指標を評価します。また、具体的なAMのメッセージがベンダーのターゲットオーディエンスにどの程度伝わっているか、また、顧客の声がどの程度ベンダーの提供するAM製品/サービスに影響を与えているかについて検討しました。また、次の小項目についても検討しました。
マーケティング戦略とブランド認知度
顧客センチメント
販売戦略:以下の「評価基準の定義」セクションに記載されている基準に加え、次の小項目について評価しました。
取引戦略:
販売組織およびパートナーシップ
チャネル別の収益内訳
内部販売エンネーブルメントのためのプログラム
ソリューション(製品)戦略:Gartnerは、ベンダーが自社のAM製品およびサービスの競争力と差別化を、製品エンジニアリング、製品管理および全体的な製品戦略を通じてどのように向上させるかを検討しました。また、次の小項目についても評価しました。
製品ロードマップ
差別化
ビジネスモデル:以下の「評価基準の定義」セクションに記載されている基準に加え、次の小項目について評価しました。
ビジネスモデル全般
この市場における中心的な目的と野心
業種/業界戦略:以下の「評価基準の定義」セクションに記載されている基準に加え、次の小項目について評価しました。
業界別の顧客内訳
顧客業界別のトレンド
垂直市場およびその他のセグメント別の戦略
中規模企業市場やサービスプロバイダーなどのその他のセグメント
イノベーション:Gartnerは、市場をリードするイノベーションおよび差別化におけるベンダーの継続的な実績を検討しました。これには、特色のある製品、機能、能力、価格設定モデルの提供、買収、会社分割などが含まれます。Gartnerは、昨年以降に導入された技術的および非技術的なイノベーションに加え、今後18ヵ月間に期待されるベンダーのイノベーションにも着目しました。また、次の小項目についても評価しました。
トレンドに関連する短期的なイノベーション(18ヵ月)
長期的なイノベーション(18ヵ月以上)
地理的戦略:以下の「評価基準の定義」セクションに記載されている基準に加え、次の小項目について評価しました。
全ての主要市場の状況を記載した地域別の顧客内訳
地域別の顧客内訳のトレンドまたは変化
地理的な対応範囲の変更についての戦略
グローバルなサポート
| 評価基準 |
重要度 |
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市場の理解
|
高
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マーケティング戦略
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中
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販売戦略
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低
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ソリューション(製品)戦略
|
高
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ビジネスモデル
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中
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業種/業界戦略
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低
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イノベーション
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高
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地理的戦略
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中
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2025年9月現在
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出典:Gartner(2025年11月)
クアドラントの説明
リーダー
AM市場のリーダーとは、一般に、大きな顧客基盤を有し、販売およびサポートをグローバルに展開するベンダーを指します。これらのベンダーは、現在の顧客のユースケースニーズに即した適切な機能を提供するとともに、市場における新たな問題を解決する能力を開発します。また、リーダーは、テクノロジー、手法または提供方法に関連する今後予想される要件のための強力なビジョンと実行の証拠を示します。全てのリーダーはAM能力をSaaSとして提供していますが、一部のリーダーはハイブリッドのITデリバリーモデルを提供しています。これらのリーダーはAMの専門性を証明し、広範なIAMポートフォリオを提供する可能性があります。リーダーは、通常、AM能力全体、販売プロセスおよび/または関連サービスおよびサポートについて高い顧客満足度を達成しています。
チャレンジャー
チャレンジャーは、強力なエグゼキューションを発揮し、網羅的かつ専門的な製品機能、および大きな顧客基盤を有しています。しかし、リーダーが持っているAMに関するビジョンの完全性を示していません。むしろ、マーケティング、テクノロジー、方法論、および/または提供手段に対する彼らのビジョンと実行は、AMのイノベーションに多額の投資をするのではなく、販売の実行と隣接するIAM機能の強みを倍増することに重点を置く傾向があります。チャレンジャーは、AMをより幅広いIAMポートフォリオの主要な構成要素と位置付ける場合があります。チャレンジャーの顧客の満足度は比較的高水準にあります。
概念先行型
概念先行型に分類されるベンダーは、多くのAM顧客の要件を満たす製品を提供していますが、リーダーが達成しているほどの市場浸透を必ずしも達成してはいません。また、大規模なレガシーAMインストールベースを持つ場合もあります。概念先行型は、AMテクノロジー、手法および/または提供方法に対するその革新的なアプローチによって知られています。また、概念先行型は、独自の機能を有している場合が多くあり、特定の市場セグメントまたはユースケース(CIAMなど)に特化している場合があります。さらに、概念先行型は、市場の将来とその中での自らの立ち位置について強力なビジョンを持っています。
特定市場指向型
特定市場指向型は、特定のAMユースケースまたは手法との相性の良いAMテクノロジーを提供します。特定の業界や顧客セグメントに重点を置き、実際に多くの競合他社を凌駕することができます。特定市場指向型は、AM機能を主に特定のユースケース、テクノロジースタックやインフラに集中させています。このクアドラントに属するベンダーには、多くの場合、インストールベースが小規模である、特定の顧客セグメントに重点を置いている、AMへの投資が限定的である、または事業展開が地理的に限定されているといった特徴が見られます。あるいは、より幅広い機能群を企業に提供することを阻害するような他の要素に重点を置いている場合もあります。ただし、このことは、より狭いサービス分野におけるベンダーの価値にマイナスの影響を与えることを意味するものではありません。
特定市場指向型は、特定のフォーカス分野においては非常に効果的である可能性があります。
市場状況
マジック・クアドラントの目的は、多様な買い手の要求に応えるため、比較可能なベンダーを公平な視点で提供することにあります。すべての企業の要件が同じというわけではありません。お客様には、添付資料の「クリティカル・ケイパビリティ」調査を参照し、ユースケースと機能要件をご確認いただき、本マジック・クアドラントにおけるベンダーの位置付けに関わらず、業界の専門知識、ビジョン、技術、コスト要件を適切なベンダーに整合させることを推奨します。
AMの目的は、人やマシンが保護されたアプリケーションに効率的かつ一貫した方法でアクセスできるようにすることです。また、AMは、ランタイムのユーザーセッションを保護するためのセキュリティ制御の提供も担い、適応型アクセスを用いて認証とランタイムの権限付与を強化します。最後に、AMは他のサイバーセキュリティ・ツールおよび依存アプリケーションにアイデンティティのコンテキストを提供し、アイデンティティファーストのセキュリティを実現します。
今年は、CIAMがAM市場の成長に貢献する主な要素となっています。Gartnerでは、既存の自社開発CIAMプラットフォームから商用/最新ソリューションに移行する顧客組織からの需要が大幅に増加していると認識しています。2024年度における世界全体でのセキュリティソフトウェア収益の市場シェア(Market Share: Security Software, Worldwide, 2024)によると、AM市場の総額は68億5,100万ドル(2023年比14.2%増)でした。
ワークフォース(従業員)向けAM:AMは、従業員が職場のアプリケーションやシステムに安全かつ効率的に、ユーザーフレンドリーな方法でアクセスできるようにします。これらのソリューションは、ログイン時の煩わしさを軽減し、リスクレベルを低下させ、セルフサービスをサポートすることで、より生産的でコンプライアンスに準拠した安全な職場環境の実現に貢献します。SSOを有効にすることで、従業員は1組の認証情報で複数のプラットフォームにアクセスできるため、パスワード管理の煩わしさやログインの手間を最小限に抑えながら、全体的な効率性を向上させることができます。MFAなどの堅牢な認証プロトコルは、従業員のアカウントを不正アクセスやサイバー脅威から保護し、個人および組織のデータを安全に守ります。要約すると、ワークフォースのアクセス管理は、機密性の高い企業資産の保護、業務効率化の実現、規制順守の確保、そして安全で生産性の高い職場環境の構築に不可欠です。
CIAM(顧客アイデンティティ)向けAM:CIAMは数百万のユーザーをサポートするように設計されています。CIAMシステムは、使用ピーク時において信頼性とパフォーマンスの高いアクセスを確保し、顧客満足度を向上させます。CIAMは、顧客アイデンティティの保護、シームレスなデジタル・エクスペリエンスの提供、規制遵守、およびビジネス成長のためのアイデンティティデータ活用を求める組織にとって不可欠です。CIAMソリューションは、MFAや適応型リスクベース制御などの堅牢な認証メカニズムを実装し、顧客アカウントを不正行為や不正アクセスから保護します。CIAMは、顧客の信頼、満足度、および業務効率を高めます。CIAMは、デジタル・チャネル全体における顧客アイデンティティ、認証、権限付与、プロファイル・データの安全な管理に焦点を当てています。CIAMプラットフォームは、顧客が個人データと同意設定を管理できるようにし、組織がGDPRやCCPAなどのプライバシー規制を遵守できるようにします。要約すると、CIAMは顧客に対し、安全でシームレスな、プライバシーに準拠したデジタル・エクスペリエンスを提供します。
パートナー向けAM:パートナー向けのアクセス管理により、組織はアプリケーション、データ、リソースを含むデジタル・エコシステムへのアクセスを、サプライヤー、ディストリビューター、サービス・プロバイダーなどの外部パートナーに安全に拡張することができます。SAML、OAuth 2.0、OpenID Connectなどの最新のアイデンティティ標準を活用することで、個人や組織はパートナーユーザー向けにシームレスなフェデレーション認証とシングルサインオンを実現し、強力なセキュリティ体制を維持しながら負担を軽減できます。委任管理機能では、パートナー組織は定義された境界内で独自のユーザーアカウントと権限を管理できるため、オンボーディングと継続的な管理が効率化されます。きめ細かなロールベースのアクセス制御や適応型認証などの堅牢なアクセス制御により、パートナーはビジネス関係に関連するリソースのみにアクセスできるため、リスクを最小限に抑え、規制遵守をサポートすることができます。
さらに、高度な同意およびプライバシー管理機能により、組織はデータ保護要件を満たし、外部のステークホルダーとの信頼関係を育むことができます。最終的に、CIAMにおけるパートナー向けのアクセス管理は、拡張されたデジタル・エコシステム内の全参加者のセキュリティ強化、コンプライアンスの簡素化、ユーザーエクスペリエンスの最適化を実現するバランスの取れたアプローチを提供します。
複数のAMベンダーが、セキュリティ強化、自動化の効率化、ユーザー・エクスペリエンスの向上に焦点を当て、プラットフォームに大幅な進歩をもたらしています。注目すべき新機能には、よりインテリジェントでプロアクティブな脅威検知を実現する新興のAI関連機能、ならびに進化するリスク・プロファイルに動的に対応するリスクベース認証や適応型アクセス制御があります。ベンダーはまた、AIアシスタントや自然言語処理を活用して、より直感的でシームレスなユーザー・インタラクションを実現することで、全体的なユーザー・エクスペリエンスの向上を図っています。デジタル・エコシステムの複雑化に応じて、AMソリューションは現在、マシンアイデンティティおよびAIエージェントを保護する堅牢なメカニズムを提供し、人間と非人間の両アクターの効果的な管理を確保しています。また、AIを活用した分析とインサイトにより、アクセスパターンへのより深い可視性が提供され、組織はデータに基づいた意思決定を行い、潜在的な脅威に迅速に対応できるようになります。さらに、ユーザー・ジャーニーのオーケストレーションによるカスタム・ワークフローの導入により、独自のビジネス要件に合わせたアクセスプロセスをカスタマイズし、業務効率と俊敏性を高めることができます。これらのイノベーションにより、AMベンダーはアイデンティティおよびアクセス管理の最先端に立ち、組織が現代のセキュリティ課題への対応、管理上の負担軽減、優れたデジタル・エクスペリエンスの提供を実現できるようにします。
アクセス管理ベンダーとの交渉では、組織が投資に対して最高の価値、機能性、サポートを確保できるよう、戦略的かつ情報に基づいた体系的なアプローチが必要となります。アクセス管理ベンダーとの交渉における最善の方法は、徹底した準備、明確な要件、競争上の優位性をもってプロセスに臨むことです。総コスト、サービス品質、コンプライアンス、将来の拡張性に焦点を当てながら、契約条件を慎重に検討し、必要に応じてベンダーを切り替えられる体制を維持します。戦略的な交渉は、有利な価格や機能を確保するだけでなく、長期的な価値主導のパートナーシップの強固な基盤を築きます。
AMベンダーが自社に適しているかを確認するには、概念実証(POC)の実施を検討してください。POCは、アクセス管理ベンダーの評価において重要なステップであり、組織が完全な導入を決定する前に、制御された環境下でソリューションの機能性、互換性、パフォーマンスを検証することができます。アクセス管理ベンダー向けのPOCにおける最良のアプローチは、構造化された、測定可能な、協働的な方法である必要があります。明確な目的を設定し、主要なユースケースに焦点を当て、関係者を巻き込み、実環境を再現し、成果を厳密に測定します。技術面と運用面の両方の適合性を検証するには、ベンダーとの連携およびエンドユーザーからのフィードバックが不可欠です。POCを適切に実行することにより、リスクが軽減され、ベンダーの能力が明確になり、組織は情報に基づいた確かな意思決定を行うことができます。
本調査に参加したAMベンダーは、さまざま組織のニーズや導入環境に対応するために必要な多様性と柔軟性を反映した、幅広い価格設定モデルとシナリオを提示しています。これらのモデルには、通常、サブスクリプションベースのライセンス、使用量ベースの価格設定、階層化された機能パッケージ、およびエンタープライズ契約が含まれます。
ただし、すべての対象ベンダーが詳細な価格情報を開示しているわけではないことに注意することが重要です。ベンダーが包括的な価格設定データを提供しないことを選択した場合、Gartnerは、裏付けとなるデータを活用して価格設定シナリオを定量化し検証する厳密な分析を実施しました。また、詳細な価格情報を開示したベンダーについては、Gartnerは比較分析を実施し、高水準の価格レビューを行い、各ベンダーの価格設定が同業他社と比較してどの位置にあるか(市場価格と同水準、市場価格を上回る、あるいは下回る)を文書化しました。このベンチマークにより、業界標準の観点から各ソリューションの競争力と価値提案を評価することが可能になっています。
市場概要
アクセス管理(AM)市場は、進化するビジネス要件、技術の進歩、高まるサイバーセキュリティ・リスクに牽引され、急速かつ根本的な変革期を迎えています。AMベンダーは、基本的な認証および権限付与サービスの提供に留まらず、適応型アクセス制御、AI駆動型脅威検知、ゼロトラスト・セキュリティ・フレームワークといった高度な機能を含むポートフォリオの拡充を進めています。これらの次世代機能は、分散した労働力、マルチクラウド・インフラストラクチャ、そしてますます動的になるユーザー・ロールがもたらす固有の課題に対処するために設計されており、多様な環境における企業リソースへの安全でスムーズなアクセスを実現します。
リモートワークやハイブリッド型の職場モデルの普及は、リスク環境を根本的に変化させ、よりきめ細やかな、状況に応じたアクセス管理ソリューションの必要性を高めています。適応型アクセス制御は、リアルタイムのリスク分析と行動生体認証を活用し、デバイスのポスチャ、位置情報、トランザクションのコンテキストなどの要素に基づいてユーザー権限を動的に調整します。一方、AI駆動型の脅威検知システムは、機械学習アルゴリズムを利用して異常なアクセスパターンを特定し、潜在的な侵害を事前に軽減します。
GDPR、CCPA、および新たなグローバルデータ保護法などの規制要件の強化が続く中、組織においては、現地や地域のコンプライアンス法への遵守を求められるプレッシャーが高まっています。マルチクラウド環境、サードパーティ統合、および多様なユーザー層にわたるアクセス管理の複雑さは、統一されたスケーラブルなAMソリューションの必要性をさらに際立たせています。
戦略的パートナーシップや合併および買収がこの分野のイノベーションを加速させており、主要ベンダーは、パスワードレス認証、アイデンティティオーケストレーション、同意管理などの機能を統合し、シームレスなエンドツーエンドのユーザー・ジャーニーを提供しています。さらに、AMベンダーは、ワークフォースとCIAM(顧客アイデンティティ管理)の両ユースケースに対応する統合プラットフォームの提供を強化しており、組織はアイデンティティライフサイクル管理の効率化、ユーザー・エクスペリエンスの向上、コンソールの集中管理を実現できます。
デジタル・トランスフォーメーションの取り組みが世界中の組織にとって最優先事項となる中、安全でスケーラブルな、ユーザー中心のアクセス管理を実現する能力が市場における重要な差別化要因として浮上しています。業界アナリストは、複雑化するデジタル・エコシステムにおける回復力のあるセキュリティ・アーキテクチャ、ユーザー・エンゲージメントの向上、および規制への適合の必要性に後押しされ、ワークフォースIAMとCIAMの両セグメントにおいて持続的な成長が見込まれると予測しています。世界のAM市場は2027年までに241億ドルに達すると予測されており、企業がデジタル・インタラクションにおけるセキュリティ、プライバシー、利便性のバランスを図る中で、CIAMソリューションがこの成長においてかなりのシェアを占める見込みです。
要約すると、AM市場は、急速なイノベーション、規制当局の監視強化、統合されたインテリジェントなアクセス管理ソリューションへの戦略的シフトを特徴とする転換期にあります。高度なAM技術に投資する組織は、デジタルファーストの世界において、新たなサイバー脅威への対応、規制コンプライアンスの達成、優れたユーザー・エクスペリエンスの実現において優位な立場を築くことができると考えられます。
本マジック・クアドラントは、以下のトレンドを含むAM市況の動向に対応して作成されたものです。
パスワードレス認証:生体認証、FIDO2、デバイスベース認証などのパスワードレスソリューションの普及により、手間が削減され、セキュリティが向上し、ユーザー・エクスペリエンスが強化されています。
適応型およびリスクベースのアクセス制御:AMシステムでは、リアルタイム行動分析とコンテキスト・データを活用して、セキュリティと利便性のバランスを取りながら認証要件を動的に調整するケースが増えています。
統合されたワークフォース、顧客、パートナー向けIAMプラットフォーム:組織は、管理の効率化、一貫したポリシー、あらゆるユーザータイプにわたる可視性の向上を実現するため、AM、CIAM、パートナー向け管理を統一されたプラットフォームに統合しています。
クラウドネイティブおよびハイブリッド導入:主流のクラウドネイティブ・アーキテクチャに加え、レガシーシステムとの連携、スケーラビリティ、グローバルなアクセス性をサポートするハイブリッド導入のオプションが提供されています。
分散型アイデンティティと検証可能な認証情報:プライバシー、ポータビリティ、ユーザー制御の観点から、分散型アイデンティティモデル(例:自己主権型アイデンティティ、ブロックチェーンベースの認証情報)への注目が高まっています。
プライバシーと同意管理の強化:グローバルな規制(GDPR、CCPAなど)に対応するため、AMプラットフォームには堅牢なプライバシー制御、同意管理、コンプライアンス機能が組み込まれています(これについては別のGartner市場調査で取り上げています)。
AIを活用した脅威検知・応答:人工知能と機械学習を活用し、異常行動の検知、脅威対応の自動化、セキュリティ態勢の継続的改善を実現します。
シームレスなオムニチャネル・エクスペリエンス:AMソリューションは、Web、モバイル、IoT、新興デジタルチャネルにわたる一貫性のあるスムーズな認証とアクセス提供に焦点を当てています。
APIファーストかつ開発者中心のアプローチ:ベンダーは、統合、カスタマイズ、価値実現までの時間を短縮するために、APIファーストのアーキテクチャと開発者向けのツールを優先しています。
アイデンティティオーケストレーションおよび自動化:オンボーディング、プロビジョニング、ライフサイクル管理の自動化されたワークフローにより、手作業を削減し、効率を向上させます。
ゼロトラスト・アーキテクチャとのより強力な統合:AMベンダーはゼロトラスト戦略を強化しています。ゼロトラストへの移行とは、暗黙の信頼から明示的な信頼への移行であり、最小権限の適用、継続的な検証、企業環境全体でのセグメンテーションを含みます。
アクセシビリティとインクルーシブ・デザインへの注力:AMプラットフォームは、障がいのあるユーザーを含むすべてのユーザーが安全かつ快適にアクセスできるよう、アクセシビリティ機能を改善しています。
マシンIAM:組織がクラウドとデジタル・ビジネス・トランスフォーメーションへの移行を続けるにつれて、多くのユースケースをサポートするためにマシンユーザー(デバイス、および最も重要なのはエージェント型AIを含むワークロード)の数も増加し続けています。こうしたことから、マシンユーザーのための強力で持続可能なアクセス管理機能の必要性が長期的に高まっています。
FIDO2:FIDOアライアンスとW3Cによって開発されたFIDO2標準は、公開鍵暗号とデバイスベースのパスキーを使用することで、強力なフィッシング対策を備えたパスワードレス認証を実現します。プラットフォーム固有のパスキーとローミング・パスキーの両方をサポートし、ユーザーは生体認証、ハードウェア・トークン、またはPINを通じて安全にアカウントにアクセスできるため、従来のパスワードの脆弱性を排除することができます。FIDO2パスキーを採用することで、組織はセキュリティ、ユーザー・エクスペリエンス、規制コンプライアンスを強化しながら、現代のエンタープライズおよびクラウド環境におけるゼロトラスト・セキュリティ・モデルをサポートすることができます。
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ベンダー調査
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ピアインサイト
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Gartnerによる聞き取り調査
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ベンダーの説明会
実行能力
製品/サービス:.ベンダーが特定の市場に向けて提供する主要な製品およびサービス。これには、ネイティブで提供されるか、OEM契約およびパートナーシップによって提供されるかにかかわらず、前述の市場定義で定義し、小項目で説明したように、現在の製品およびサービスの能力、品質、機能群、スキル等が含まれる。
企業としての全体的な存続性:.存続性には、総合的な企業の財務状況、事業単位の財務上および実務上の成功、そして、個々の事業単位が製品に対して継続的に投資していく可能性、継続的に製品を提供していく可能性、ならびに企業の製品ラインを最先端のものに改善していく可能性に対する評価が含まれます。
販売実行能力/価格設定:.販売前の活動におけるベンダーの能力および活動をサポートする体制。これには、取引管理、価格設定および交渉、販売に関する事前サポート、ならびに販売チャネルの全体的な有効性が含まれます。
市場対応力/実績:.ビジネス機会の出現、競合他社の動き、顧客のニーズ変化、および市場ダイナミクスの変化に対して反応し、方向性を変え、柔軟に対応し、優位な成果を獲得する能力です。この基準では、ベンダーの過去の対応実績についても考慮します。
マーケティングの実行能力:.企業メッセージを伝えるために立案されたプログラムの明瞭さ、質の高さ、創造性および有効性。これらは、市場に影響を与え、ブランドや事業を推進し、製品の知名度を向上させるとともに、製品/ブランドおよび企業に対するポジティブな印象を購入者の意識に植え付けることを目的としています。この「マインドシェア」は、知名度、販売促進活動、ソート・リーダーシップ、口コミ、および販売活動が一体となって促進されます。
顧客エクスペリエンス:.評価対象の製品に対する満足をもたらすための顧客との信頼関係、製品、サービスおよびプログラム。これには特に、顧客が受ける技術サポートやアカウントサポートの体制が含まれます。また、補助的なツール、顧客サポート・プログラム(およびその品質)、ユーザー・グループの有無、サービス品質保証なども含まれます。
オペレーション:目標やコミットメントの達成に向けた企業の能力。この要素としては、企業構造の特性が挙げられます。企業が効果的かつ効率的に事業運営を継続するために必要なスキル、経験、プログラム、システムおよびその他の手段が含まれます。
ビジョンの完全性
市場の理解:購入者の要望やニーズを理解し、その理解を製品やサービスに反映させるベンダーの能力。高水準のビジョンを示すベンダーは、購入者の要望やニーズに耳を傾けて理解し、その要望やニーズを形にし、また、新たなビジョンを加えて、さらに発展させることができます。
マーケティング戦略:明確かつ差別化された企業メッセージを、組織全体で一貫性のある形で共有し、また、ウェブサイト、広告、顧客プログラムおよびポジショニングステートメントを通して外部に対して発信している。
販売戦略:事業展開範囲、スキル、専門性、技術、サービスおよび顧客基盤をより幅広く、強固にするために、直接販売および間接販売、マーケティング、サービスおよびコミュニケーション関連会社などのネットワークを効果的に利用した製品販売戦略。
ソリューション(製品)戦略:現在と将来の課題を明確にすると同時に、他社との違い、機能性、方法論および機能セットに重点を置いた、ベンダーによる製品開発および製品販売のアプローチ。
ビジネスモデル:ベンダーの基本的なビジネス提案における健全性および論理性。
業種/業界戦略:垂直市場など、個別の市場区分が抱える特定のニーズを満たすことを目的として、リソース、スキルおよびサービスを割り当てるベンダー戦略。
イノベーション:投資、統合、守備的もしくは先制的な行動を目的とした、リソース、専門知識・技能もしくは資本の直接的、間接的、補完的、および相乗的な配分。
地理的戦略:「本拠地」である自らの国・地域以外の場所に特有のニーズを満たすことを目的として、直接、またはパートナー、チャネル、子会社を通じて、その地域および市場に合わせた方法で、リソース、スキルおよびサービスを割り当てるベンダー戦略。