市場定義/説明
このドキュメントは 2023 年 10 月 12 日に改訂されました。現在表示されているドキュメントは修正版です。 詳細については、 gartner.com の「訂正」ページを参照してください。
GartnerはSD-WAN製品を、主にブランチと他の企業・クラウド拠点との接続に使用されるものと定義しています。SD-WAN製品は動的なパス選択を実現するものであり、これはビジネス ポリシーまたはアプリケーション ポリシー、ルーティング、ポリシーの一元化オーケストレーションとアプライアンス管理、仮想プライベート ネットワーク(VPN)、ゼロタッチ コンフィギュレーションに基づいて行われます。SD-WAN製品はWANトランスポート/キャリアに依存せず、物理的なWAN接続全体にわたって安全なパスを構築します。
SD-WAN製品は従来のブランチ ルーターに代わるものであり、クラウドだけでなく企業のブランチ拠点間の接続も可能にします。また、MPLS(マルチ プロトコル ラベル スイッチング)を中心とした体制から公衆インターネット中心へのWAN接続の進化を促進し、プライベート データセンターからパブリック クラウドやSaaSへの企業トラフィックの移行をサポートします。
SD-WAN製品の必須機能には、以下のようなものが含まれます。
SD-WAN製品の標準機能には、以下のようなものが含まれます。
SD-WAN製品のオプション機能には、以下のようなものが含まれます。
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高度なオンプレミス セキュリティ(レイヤー7ファイアウォール、URL/コンテンツ フィルタリング、アンチウイルス、データ損失防止(DLP)、サンドボックスなど)
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サービス インサーションと簡素なクラウド接続のためのクラウド ゲートウェイ
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WANバックボーン/拡張型インターネット機能
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アプリケーション パフォーマンスの最適化機能(例:前方誤り訂正(FEC)、パケット複製、WAN最適化、SaaS最適化)
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SD-WANだけでなく、無線LAN(WLAN)/LAN/セキュリティも対象とした拡張オーケストレーションにより、SDブランチを形成
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予防的な修復とインシデント管理のためのAIネットワーキング サポート
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リモート ユーザーのエンドユーザー デバイスに導入可能なソフトウェアのみのソリューション
マジック・クアドラント
図1: SD-WANのマジック・クアドラント
出典:Gartner(2023年9月)
ベンダーの追加と除外
マジック・クアドラントの採用基準については、市場の変化に応じて見直しと調整を行っています。これらの調整によって、マジック・クアドラントで評価されるベンダーは、時間の経過とともに変化する場合があります。ある年のマジック・クアドラントに含まれていたベンダーが翌年には含まれていなかったとしても、それは必ずしもGartnerがそのベンダーに対する意見を変更したということを意味しません。市場の変化やそれに伴う評価基準の変化を反映した可能性もあれば、そのベンダーが重視する対象を変えたことを反映した可能性もあります。
採用・除外基準
マジック・クアドラント調査は、Gartnerのクライアントのために、市場にとって最も重要な意味をもつプロバイダーとその製品を特定し分析しています。Gartnerは、市場にとって最も重要な意味をもつプロバイダーを識別する上で、プロバイダー20社を既定の上限として用いています。特定の条件で、意図したクライアントの調査価値が損なわれる可能性がある場合は、上限を拡張する場合があります。
以下の採用基準は、本リサーチに含めるために分析担当者が必要と考える特定の属性を表しています。
選出されるためには、下記についてGartnerクライアントに適性を示す必要があります。
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「市場定義/説明」セクションに概要を記載したエンタープライズSD-WAN要件に対応する製品/サービスを提供している。
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2023年6月9日時点で、エンタープライズSD-WAN製品を開発し、一般向けに発売している。すべてのコンポーネントは一般的に入手可能かつ出荷されていて、この日の時点でベンダーが公開している価格リストに含まれている必要がある。この日以降に出荷される製品や、一般公開されたマーケティング情報は、「ビジョンの完成性」軸にのみ影響を与える可能性がある。
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エンタープライズSD-WAN製品に商用サポートとメンテナンスが提供され(24時間365日)、海外拠点への導入を支援している。これには、ハードウェア/ソフトウェアのサポート、ソフトウェアのアップグレードやセキュリティ パッチの提供、トラブルシューティングや技術支援などが含まれる。
製品機能
ベンダーの製品は、以下の全機能を備えている必要があります。
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ブランチ オフィス ルーターとして動作する能力(BGP、OSPF、ハブ&スポーク、メッシュ、パーシャル メッシュ トポロジーをサポートし、250サイト以上のネットワークに対応した自動化機能)とともにトラフィック シェーピングやQoSを備えている
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レポート作成、トラブルシューティング、設定変更、ソフトウェアのアップグレードといった、(GUIを使用した)デバイスの集中管理/オーケストレーションと自動化
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ゼロタッチ コンフィグレーション
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基本的なレイヤー4のファイアウォールを備えたVPN(Advanced Encryption Standard(AES)256ビット暗号化)
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ビジネス ポリシーまたはアプリケーション ポリシーに基づくアプリケーション認識型のパス選択(すなわち、DiffServ Code Point(DSCP)/ポート、IP/回線、5タプルだけでは不可)。アクティブ/アクティブ構成でネットワーク状況(パケット ロス、レイテンシー、ジッターなどの変化)に応答する必要がある。
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200以上の一般的なアプリケーション プロファイルを自動検出
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WANで送信されるトラフィックのアプリケーション パフォーマンス データの可視化(例えば、パケット ロス、レイテンシー、ジッターなど)
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サードパーティ ソリューションによる実証済みのサービス チェイニング機能
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DIY(Do-It-Yourself)顧客を完全かつ全面的にサポートできる能力
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最低2つのクラウド プロバイダー(AWSやAzureなど)に展開できるソフトウェア
ビジネス/財務パフォーマンス
ベンダーは製品機能の選出基準(上記)を満たしたSD-WANソリューションによって、さらに以下の基準を満たすことで、Gartnerの企業クライアントに適性を示す必要があります。
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SD-WANに関するクリティカル ケイパビリティで指定された5つのユースケースのうち、少なくとも3つのユースケースへの対応に成功した実績があること。
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以下のいずれかの基準を満たしていること。
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少なくとも50,000のSD-WAN大企業サイトで展開し、有効なサポート契約を結んでいること。*
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少なくとも1,000社のSD-WAN大企業顧客で展開し、有効なサポート契約を結んでいること。*
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50社以上の大企業顧客にサービスを提供し、それぞれ少なくとも100サイトを対象とした有効なサポート契約を結ぶことで、基本的なスケーラビリティと採用実績を示す。*
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150社以上のSD-WAN大企業顧客と有効なサポート契約を結んでおり、北米、南米、EMEA、アジア/太平洋地域のうちの2つ以上の地域に本部を置き、Gartnerの企業クライアントにとっての関連性をグローバルに示していること。すなわち、ある地域に本社がある大企業顧客150社と、別の地域に本社がある大企業顧客150社と契約を結び、2地域合計で300社の大企業顧客を有すること。*
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本マジック・クアドラントのためにGartnerが定義した顧客関心指標(CII)において、上位20社にランクインしていること。SD-WANのCIIの算出に用いたデータに、以下の一連の公平な基準があること。
* * 大企業とは、収益が5,000万ドル以上か、従業員が100人以上の組織とします。大企業には、民間の営利団体も、慈善団体、政府機関、教育機関などの非営利団体も含みます。
サイトとは、顧客の組織の所在地とします。
顧客とは、SD-WANソリューションに対価を支払っている事業体のうち、製品採用基準のセクションで定義された特徴を持つ、有効なサポート契約を結んでいる者を指します。ここでいう製品には、トライアル版、概念実証(POC)版、有償パイロット版、体験版、ラボ検証用版などは含まれません。
評価基準
実行能力
製品/サービス:この評価では、ベンダーを、以下の各分野にわたるSD-WANネットワーキングのポートフォリオ全体を見ることで評価します。
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ルーティングおよびアプリケーション ステアリング
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オンプレミス セキュリティ(ローカル)
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パートナーの統合を通じたクラウド セキュリティ
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パフォーマンスの最適化
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運用能力
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導入の柔軟性
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小規模プラットフォームの柔軟性
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スケーラビリティ
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クラウド オンランプ
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統合されたWANバックボーン
この採用基準を満たすベンダーの製品に焦点が当てられます。
企業としての全体的な存続性:企業としての全体的な財政状態の評価、ならびに事業部の財務的および実際的な成功度の評価のことです。個々の事業部門がその製品への投資と提供を継続し、その製品を提供し、その企業の製品ポートフォリオ内の最先端技術を進歩させる可能性の評価などが含まれます。
販売実行能力/価格設定:販売前の活動におけるベンダーの能力および活動を支える体制を評価します。これには、取引管理、価格設定および交渉、販売に関する事前サポート、ならびに販売チャネルの全体的な有効性が含まれます。1つ目の要素としては、営業効果と市場参入活動を、販売チャネルの深さと広さと併せて評価します。この基準の2つ目の要素には、製品の耐用年数内でのソリューションの購入とサポートに対する費用対効果の評価と、特定の営業状況において最も適切なソリューションを見分け、売り込む能力が含まれます。Gartnerの分析では、これらの要素はほぼ同じ重要度を持ちます。
市場対応力/実績:ベンダーが市場の要求に従って新しい機能を提供した実績に対して、タイミングと適切な対応範囲という観点から評価を行います。この基準では、市場の要求の変化や、制約への対応の観点でもベンダーの対応実績を検討します。この評価は製品に限らず、価格設定、ライセンシング、運用モデル、市場参入、そして全体的な競争のダイナミクスにまで及びます。
マーケティングの実行能力:ベンダーが市場でどのように認識されているか、またマーケティング プログラムがどの程度認知されているかに焦点を当てます。認知度を高めるためのマーケティング活動やソート リーダーシップを通じて、市場での認知を高め、形成する能力を評価します。この基準のもう1つの指標はGartnerの顧客から寄せられた、候補企業の評価プロセスにおける特定のベンダーに関する問い合わせや、そのベンダーの能力/評判に関する問い合わせです。
顧客エクスペリエンス:価格設定、セットアップ、日々の本番環境、製品機能、サポートなど、顧客エクスペリエンスのあらゆる側面を調査します。これには、ベンダーのSD-WAN製品やサービスを本番環境で使用した顧客のエクスペリエンスが含まれます。また、ソフトウェアをアップグレードする能力や、テクニカル サポートと協力して問題を解決する能力も考慮されます。ハードウェアとソフトウェアの品質に加えて、ベンダーの製品を使用した際のエクスペリエンスに対する既存顧客の評価も対象です。
さらに、顧客満足度、顧客ロイヤルティ/リテンション、ブランド レピュテーションとアドボカシー、業務品質、従業員エンゲージメントを評価します。
表1: 実行能力の評価基準
| 評価基準 |
重要度 |
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製品/サービス
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高
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企業としての全体的な存続性
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中
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販売実行能力/価格設定
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高
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市場対応力/実績
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低
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マーケティングの実行能力
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中
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顧客エクスペリエンス
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高
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経営
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評価なし
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出典:Gartner(2023年9月)
ビジョンの完全性
市場の理解:市場のニーズと競合他社の強み/弱みを考慮し、新規の競合他社とベンダーのコア コンピタンスを見極めた上で、将来のニーズを見据えて新しいアイデアを製品のロードマップや製品/サービスに反映させるベンダーの能力を評価します。また、ベンダーの自己評価も行い、ギャップや強み、弱みを判断する能力も含まれます。分散型のブランチ オフィス環境に関連した課題に対応するベンダーの能力に着目します。これには、運用の簡素化、アプリケーション パフォーマンスの向上、信頼性の高いセキュリティの提供、クラウドへの接続性の向上、エンド カスタマーへのリーチ方法、エンド カスタマーを惹きつける方法、価格設定モデルなどが含まれますが、これら記載に限定されません。
マーケティング戦略:ベンダーがメッセージの発信やマーケティング キャンペーンを通じて市場に影響を与える能力を評価します。また、わかりやすく一貫性があり、製品との関連性が高く、差別化されている、将来のエンドユーザーのニーズに沿う未来を見据えたマーケティング メッセージをどの程度明確に表現できているかも評価対象です。また、ベンダーが顧客にアプローチする効果的な新手法や、変化する顧客ペルソナのほか、市場の需要を喚起するメッセージの発信方法についても調査します。
販売戦略:ベンダーが市場にアプローチする範囲と深さを広げる目的で、使用中・提案中の、直接的・間接的な販売戦略を評価します。さらに、定義された顧客プロファイルと合致し、明確で一貫性があり、適切で差別化された販売戦略をベンダーがどの程度明確に表現しているかについても評価対象です。これには、付加価値再販業者(VAR)、システム インテグレーター(SI)、ISPアグリゲーター、マスター エージェント、ネットワーク プロバイダー(NSP)、マネージド ネットワーク サービス プロバイダー、OEMリセラーなどを適宜活用した、効果的な市場参入戦略、提携、パートナーシップの構築も含まれます。
また、市場や技術の変化によって生まれた新しい価格設定モデル、コンサンプション モデル、ビジネス モデルをベンダーがどのように活用しているかも対象です。
サービス(製品)戦略:既存および将来のSD-WAN機能に関するベンダーの製品ロードマップを評価します。機能や能力そのものに限らず、ポートフォリオ全体でのベンダーの総合的なアーキテクチャ、機能の独自性、エンド カスタマーにとっての価値も含まれます。製品戦略については、シンプルさ、自動化、クラウド接続性、可視化、AIネットワーキング、アプリケーション パフォーマンス、セキュリティなど、さまざまな機能の観点から評価しています(ただし、これら記載に限定するものではありません)。複数の製品から構成される総合的なポートフォリオも評価対象です。
業種/業界戦略:持続可能なビジネス優位性を構築する目的で、特定の業種/業界に固有の要件に対応する能力と、関連する販売チャネル、メッセージング機能、製品機能を採用する能力を評価します。
イノベーション:ベンダーの顧客との対話力を高めビジネスの原動力となる、差別化された先進的な機能を市場に投入する計画を評価します。当社は、ベンダーが新しい独自の方法で顧客に付加価値を提供する能力や、既存の課題をより効果的に解決する能力を評価します。イノベーションとは、単なる新しい特徴/機能や製品改善のリストではありません。むしろ、バイヤー間の会話を劇的に変化/転換させる機能を市場に投入する能力を指します。真のイノベーションは、多くの場合、顧客の観点から見た市場の「方向性」を変えます。イノベーションは、製品、包装、価格設定、販売、マーケティング、モデル、ユースケースなど、複数の領域にわたって生み出されます。
地理的戦略:特定の地域に固有の製品要求に対応する能力や、販売チャネルだけでなく関連するメッセージング、パートナーシップ、製品機能を利用して、持続可能なビジネス優位性を構築するベンダーの能力を評価します。
表2:ビジョンの完全性の評価基準
| 評価基準 |
重要度 |
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市場の理解
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中
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マーケティング戦略
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低
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販売戦略
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中
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サービス(製品)戦略
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高
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ビジネスモデル
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評価なし
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業種/業界戦略
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低
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イノベーション
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高
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地理的戦略
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低
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出典:Gartner(2023年9月)
クアドラントの説明
リーダー
リーダーとは、SD-WAN市場の変化するエンドユーザーの要件に対応する持続的な能力と、長期的な存続可能性を示してきたベンダーを指します。AIネットワーキング、SASE、NaaSなどの分野の市場を牽引、形成、変革できるだけでなく、チャネルや顧客と強い関係を維持することが可能です。通常、世界の多様な業種のユースケースのほとんどに対応した信頼性のある製品を提供し、Gartnerのクライアントの間で高い認知度を維持し、実際に成功を収めている一方で、市場を前進させるイノベーションにも同時に取り組んでいます。
チャレンジャー
チャレンジャーとは、SD-WAN市場で持続的な実行能力を示し、明らかに長期的に市場で存続できるベンダーを指します。通常、さまざまな地域における多様な業種のユースケースにほとんど対応した信頼性のある製品を提供しています。しかしながら、市場を牽引、形成、変革する能力は示していません。
概念先行型
概念先行型は、AIネットワーキング、SASE、NaaSなど、SD-WANの主要分野の一部において、市場を牽引し、今後の市場のあり方を形作る強い可能性を秘めています。多くの場合、市場の変革に貢献しており、その内容は、新しいアイデア/イノベーション(新しいビジネス モデルなど)の推進から、企業が抱える課題の解決まで多岐にわたります。概念先行型はしばしば市場を変革しますが、多くの場合、市場シェアが小さい、存続性に乏しい、全世界には展開していない、ほとんどのユースケースに対応した包括的な製品機能がないといった特徴があります。
特定市場指向型
特定市場指向型とは、完全ないしほぼ完全なSD-WAN製品を提供しているものの、地理的なリーチや垂直市場への集中などにより重点を置き、その結果、市場シェアが限られる、対応できるユースケースが限られるといった制約があるベンダーを指します。実用的な製品を提供していますが、市場を変革する能力や実行能力を持続させる能力は示していません。
市場状況
市場の予測
SD-WAN市場は、2022年から2027年までのエンドユーザーの購入総額で、年平均成長率(CAGR)14.6%を生み出すと予測されています(Forecast Analysis: Enterprise Network Equipment, Worldwideを参照)。これは、2023年現在のSD-WAN市場の普及率を約60%とした場合のものです。
Gartnerは、SD-WAN市場の一部が、クラウドからネットワーク セキュリティを提供するシングルベンダーのSASE市場に発展し、統合型ネットワーク セキュリティ(SSE)がクラウドから提供されるようになるものと予測しています(シングルベンダーSASEのマジック・クアドラントを参照)。視野を広げると、5つのテクノロジーが統合されています。
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SD-WAN
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SSE
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強化型インターネット/WANバックボーン
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クラウド オンランプ
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マルチクラウド ネットワーキング
トレンド
現在のトレンド
ネットワーキングとセキュリティの統合
現在、SD-WANおよびSSE製品は主に、デュアルベンダーSASEとして統合、導入されています。その背景には主として、クラウド アプリケーションをサポートするためにインターネット アクセスを分散する動きと、セキュリティ境界を変更する動きがあります。この動きは、インターネットのトランスポートの管理を目的としたブランチ拠点へのSD-WANの導入と同時に発生しています。ブランチの無秩序な拡大を最小限に抑え、クラウドへのアクセスをサポートしようとする意図から、クラウド型セキュリティとシンブランチSD-WANソリューションの統合を求める企業が増えています(2022 Strategic Roadmap for SASE Convergenceを参照)。短期的に見るとデュアルベンダーSASEの方がより人気があるのは、SD-WANかSSEのいずれかが大幅に導入されていて、購買層が現時点で未導入の製品を追加しようとしているためです。多くの場合、ソリューションを完成させるうえでは、当初の導入とは別のベンダーが選ばれており、これは要件がそれぞれ異なるためです。しかし時間の経過とともに、これはシングルベンダーSASEへと進化するものと予想されます(「今後のトレンド」セクションを参照)。
クラウド オンランプ
クラウド ワークロード(IaaS、PaaS、SaaS)への接続方法はさまざまで、SD-WAN製品により統合、自動化、オーケストレーションが可能になり(How to Optimize Network Connectivity Into Public Cloud Providersを参照)、コンフィグレーションと管理の簡素化を図ることができます。方法には以下のようなものがあります。
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Equinixのようなキャリア ニュートラルのコロケーション プロバイダーを経由して、主にマルチクラウド接続を目的としたDIYモデルで接続。
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Megaportなどのソフトウェア定義型クラウド インターネット(SDCI)プロバイダーを利用して、ターンキー型のマネージド サービスでさまざまなクラウド ワークロードにアクセス。
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クラウド サービス プロバイダー(例:Direct ConnectやExpressRoute)への高品質の接続を利用して、トラフィックを中央拠点にバックホールすることでクラウド ハブを利用。
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ブランチからクラウド サービス プロバイダーに接続するインターネット アクセス。SD-WAN製品を仮想化し、パブリック クラウド プロバイダーに導入して、そのインスタンスをWAN上のノードとして扱うことにより、可視性を実現し、クラウド上のトラフィックを閉じることができます。
WANとしてのインターネット
Gartnerのクライアントの多くは、MPLS接続の帯域をインターネットベースのWANに置き換えたり、減らしたりすることで、WANの拡張/更新費用を捻出したいと考えています。しかし、インターネット接続の採用が適切かどうかは、地域、アクセス タイプとオーバーサブスクリプションの度合い、サービス プロバイダー次第であり、複数のベンダーの接続を混在させると管理の複雑さが悪化します。さらに、一部の地域では、専用インターネットがMPLSとほぼ同じ価格になる可能性があるため、アジリティと柔軟性が価格と同じくらい重視されます。
SD-WANの移行において大抵はMPLSとインターネットの接続を備えたハイブリッドWANが採用されていることが確認されていますが、一方で、すべてがインターネットベースとなるWANの採用も増えています。
SDブランチ
LAN、WLAN、WAN、ネットワークセキュリティをカバーする共通のオーケストレーション機能を構築するベンダーが増えています。この機能はSDブランチの名称で知られています(ユニバーサルZTNAとも呼ばれます)。この機能を使用すると、LAN、WLAN、WAN、セキュリティのポリシーやプロファイルを単一のオーケストレーション ソリューションで管理できるため、管理がシンプルになります。小売業などの特定の業種のベンダーでは、こうしたドメインを統合することが差別化要因として重要性を増すことが見込まれています。WANとは別にLAN/WLANを調達している顧客はいまだに存在しますが、特定の顧客の環境では、このような調達方法が変化する可能性があることを示唆する証拠もあります。
今後のトレンド
AIネットワーキング
AI/ML技術を活用して人間の介入なしに、または限定的な介入でネットワークの意思決定を行える、より自律的で自動化されたネットワークへの流れが加速しています(Innovation Insight: AI Networking Has the Potential to Revolutionize Network Operationsを参照)。これら機能の多くが今日では熱望されていますが、その目的は、ネットワーキングの設計と設定/導入をもっと簡単にし、継続的な管理を簡素化することで、オペレーション コスト(OPEX)を削減し、スピード/アジリティを高め、アップタイム/パフォーマンスを向上させることにあります。この技術は多くのベンダーで製品開発の初期段階にありますが、差別化のため、この機能がベンダーのソリューションに組み込まれるケースが増えています。長期的な課題は、こうしたソリューションの利用を顧客が信頼するかどうかです。
5つの周辺技術の融合
これまで、アプリケーションはデータセンターでホストされ、責任分界点はブランチからデータセンターの間にあり、組織がデータセンターを管理していました。アプリケーションのクラウド移行(SaaS、IaaS、PaaS)が増加する中で、統合が予想される5つの隣接市場を割り出しました。
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SD-WAN
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SSE(セキュリティ サービス エッジのマジック・クアドラントを参照)
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拡張型インターネット/統合型WANバックボーン(Include Enhanced Internet as a Viable Option for the Global SD-WAN Backboneを参照)
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クラウド オンランプ(How to Optimize Network Connectivity Into Public Cloud Providersを参照)
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マルチクラウド ネットワーキング ソフトウェア(Market Guide for Multicloud Networking Softwareを参照)
よりシンプルで統合されたソリューションをエンドユーザーに提供するためテクノロジー全般が収束しつつある動きの中で、SD-WANとSSEは収束に向かいSASEを形成するに至っていることがすでに確認されています。さらに、その他の技術もさまざまな形で収束に向かっていますが、いずれかの組み合わせが際立って有力というわけではありません。購買パターンも一貫性はなく、現状、5種類すべてに対する需要は確認されていませんが、サプライヤーの増加に伴い需要も増えるものと予想されます。
シングルベンダーSASE
エンタープライズSASEの採用は、何らかのオーケストレーションで統合されたマルチベンダー ソリューション(ネットワークとセキュリティのベンダーを1社ずつ)が主流となっています。長期的に見て、SSEとSD-WANブランチのコンポーネントを組み込んだシングルベンダーによる統合SASEソリューションが増えるものと予測されます(シングルベンダーSASEのマジック・クアドラントを参照)。シングルベンダーSASE市場が成熟していくにつれて、クラス最高のデュアルベンダーSASEアーキテクチャとの機能格差が縮まり、企業はネットワーキングとネットワーク セキュリティの役割の統合が進み、その結果、単一製品の購入が促進されるものと予想されます。また、SD-WAN製品とネットワーク セキュリティ製品が、よりユーザー単位のモデルに収束していくにつれて、新たな価格設定モデルが登場することも予想されます。これにより、ソーシングが簡素化され、より緊密な技術的統合が可能になり、結果的にユーザー エクスペリエンスが向上します。
NaaS
SD-WAN自体に特有ではありませんが、従来型のサブスクリプション モデルに加えて、ユーザー単位または帯域幅単位の純粋な使用量モデル/メーター式課金/コンサンプション モデルを活用できる新しいコンサンプション オプションが確認されています。NaaSは、顧客が機器を消費しないコンサンプション モデルに、ハードウェア、ソフトウェア、管理を組み込んでいます。ターンキー セルフサービスに加えて、利用を簡素化するネットワーク更新など、柔軟な需要オプションが含まれます(NaaSとは何か、導入すべきか?を参照)。これが支配的なコンサンプション モデルになるとは思われませんが、シンプルさと、純粋なオペレーション コスト(OPEX)を削減できるモデルを求める企業にとっては、選択肢の1つになるものと考えられます。
市場概況
当市場は主流となり成熟しつつあります。市場ではベンダーがひしめき合い、細分化されています。その結果、大手の既存ベンダーと多様なセグメントの中小プロバイダーが市場シェアを奪い合っています。この分野では、上位10社のベンダーが市場の80%以上、上位6社が市場の60%以上を占めていると推定されるように、上位ベンダーとの間に隔たりがあります(Market Share: Enterprise Network Equipment by Market Segment, Worldwide, 2Q23を参照)。
市場の原動力
SD-WAN市場は、主に以下の要因によって左右されます。
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サポート期間が終了したか、必要な機能が不足しているブランチの既存ルーター機器(または第一世代のSD-WAN機器)の更新。
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NSPやマネージド サービスの契約更新(サービス プロバイダーが代わると機器も新しくなる)。これにより、支社のインターネット アクセスを重視して、MPLSからの移行が進む可能性があります。また、セキュリティ境界の変更を伴うため、通常は新規ソリューションの導入につながります。
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アプリケーションの導入 — クラウドやマルチクラウド リソースの利用拡大に伴うトラフィック パターンの変化により、従来のリモート ブランチからオンプレミス データセンターへのハブアンドスポーク型WANアーキテクチャが時代遅れになった。
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ビジネスのDXニーズに対応し、オペレーション コストを削減するため、スケーラビリティ、アジリティ、自動化を改善したいという要望。
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ルーティングやセキュリティなど、複数のブランチ機能を統合したいという要望(例:SASE、ゼロ トラスト)。
ベンダーの差別化
差別化は主に以下のような点で行われています。
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機能ベース — AIネットワーキング、クラウド オンランプ、使いやすさ、セキュリティ(オンプレミス、クラウド内、サードパーティSSE統合)、規模やパフォーマンスの最適化など。
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市場参入戦略 - ベンダーは、少数の大手サービス プロバイダーを介した販売に重点を置くことも、多数のチャネル パートナーに重点を置くこともできます。DIYに重点を置くベンダー、マネージド型のネットワーク サービスに重点を置くベンダー、そしてこれら2者間のバランスを重視するベンダーがあります。さらに、従来の資本的支出(CAPEX)価格設定モデルよりも、NaaSベースのオペレーション コストの選択肢に重点を置くベンダーもあります。
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業種フォーカス — 特定のユースケースや製品へのフォーカスに基づいて、小売、金融、州政府/地方政府などの特定の業種に焦点を当てたベンダーもあります。
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地理的フォーカス — このようなベンダーは、エンドユーザーの要件を満たすためのリソース、チャネル、独自の製品機能の所在を考慮して、最も効果的に競争できる特定地域に焦点を当てています。
ベンダーの状況変化
SD-WAN市場には現在、推定約70社のサプライヤーが存在し、今後もさらに多くのベンダーが市場に参入すると予測されます。具体的には、さまざまなSSEベンダーが、シングルベンダーSASEに対抗するため、あるいはSSEの競合他社との差別化を図るために、今後18カ月以内にSD-WANを自社の製品ポートフォリオに加えるものと予想されます。今後数年間は混雑した状態が続くと考えます。また、合併・買収(M&A)も続くでしょう。
主にSD-WANベンダーとネットワーク セキュリティ ベンダーが統合してシングルベンダーSASEを形成する流れを中心に、さまざまな買収が今後も行われる可能性が高いものと見られます。SD-WAN市場の3年後を見据えると、生き残ることができる主流サプライヤーは10社を超えることでしょう。しかし、市場では上位6~8社のベンダーとそれ以外のベンダーとの棲み分けが進み、主要なユースケースはSASEへと進化していくものと見られます。
この市場における最近のM&A活動には、BroadcomによるVMware買収の意向の表明(2022年発表)、HPE(Aruba)によるAxis Securityの買収、CradlepointによるEricomの買収などがあります。さらには、Check Point Software TechnologiesがSD-WAN製品の提供を開始し、Cloudflareも同様に開始する計画があることを発表しています。
市場に関する提案
WANの構築や管理を担当するI&O部門の責任者は以下の取り組みを実行するべきです。
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エンドユーザー、ブランチ、アプリケーションと連携したWANアーキテクチャを構築する。MPLSとインターネットによるハイブリッドWANを指すこともあれば、デュアル インターネットを用いただけのインターネットを指す場合もあります。何が適切かは、オンプレミス ワークロードとクラウド ワークロードの数、アプリケーションの種類、サイトのユーザー数、エンドユーザーの場所によって左右されます。
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パブリック クラウド サービスやSaaSサービスを多用するクラウドファースト企業は、クラウド プロバイダーやクラウド オンランプの統合の深さ/幅を検証することで、SD-WAN製品の適合性を判断する必要があります。
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デュアルベンダーSASEアーキテクチャを実装する場合は、SD-WAN/SSEを組み合わせて深部まで明確に統合することを重視し、POCによってGUIの統合と自動トラフィック リダイレクトを実現することに重点を置きます。
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運用に重点を置く企業は、サポート効率性の向上のため、ネットワークの自動化とAIネットワーキング機能を中核要件として分析することで、SD-WANベンダーを評価する必要があります。
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アプリケーションのパフォーマンスを最適化するSD-WANベンダーを選択します。具体的には、アプリケーションがオンプレミスで提供されるか、あるいはクラウドから提供されるかにかかわらず、パフォーマンスの最適化機能をリアルタイムと非リアルタイムのトラフィックについて評価し、ベンダー選択の材料にします。
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新規導入の場合でも、大規模な再導入/更新の場合でも、少なくとも2社のSD-WAN製品ベンダーを最終候補リストに入れます。
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SD-WANの導入に必要なハードウェア、ソフトウェア、メンテナンスの総コストを定量化します。前払い設備投資(capex)から年間ライセンス サブスクリプションへと大きくシフトするなど、SD-WANソリューションのビジネス モデルは、オペレーション コストの面で有利なものが多く存在します。適切な評価と比較を遂行するには、3年にわたるプラットフォーム、ライセンス、サポートの全コストを見積書に含める必要があります。
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小規模ブランチのLAN、WLAN、SD-WAN、セキュリティの管理を簡素化するため、SDブランチ ソリューションを優先させます。
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SD-WANソリューションを本番環境でテストするパイロット運用を実施し、実際の環境でのパフォーマンスを検証します。必ず1つ以上の重要なサイトにソリューションを導入した状態でテストを行ってから、最終判断を下します。
根拠
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Gartnerのアナリストは2022年6月から2023年6月の間に、Gartnerのエンドユーザー クライアントを対象として、WANをテーマとした2,000件以上の聞き取り調査を実施しました。
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Gartnerのアナリストは2022年6月から2023年6月の間に、Gartnerのエンドユーザー クライアントを対象として、SD-WANをテーマとした1,500件以上の聞き取り調査を実施しました。
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Gartnerのアナリストは2022年6月から2023年6月の間に、Gartnerのエンドユーザー クライアントを対象として、SASEをテーマとした1,200件以上の聞き取り調査を実施しました。
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このリサーチの対象となったベンダー各社は、Gartnerのアナリストが作成したRFIに回答しました。
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市場規模の予測ソースは、Forecast Analysis: Enterprise Network Equipment, Worldwideが出典です。
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この市場に関するGartner Peer Insightsのデータをアナリストがレビューしました。Gartner Peer Insightsは、企業のソフトウェアおよびサービスの意思決定者のために考案された、ユーザーのレビューと格付けのための無料プラットフォームです。レビューは信憑性を確実にするため、厳格な検証およびモデレーションのプロセスを経ます。本リサーチでは、2022年6月から2023年6月までに提出されたSD-WAN市場でのレビューを分析しました。
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オンラインで公開されている情報をGartnerのアナリストがレビューしました。
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ソーシャルメディア分析の手法:Gartnerはサードパーティのデータ ツールを活用したソーシャル リスニング分析によって、本書に記載されているその他の事実を補完しています。結果は定性的かつ有機的な性質を持つため、本リサーチの他の部分と切り離して使用すべきではありません。いかなる結論であっても、このデータのみから導くべきではありません。参考としたソーシャルメディアのデータは、2022年6月1日から2023年6月13日までの全世界(中国を除く)の認識可能な言語データです。
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調査対象の情報源:特記・追記なき限り、標準ではXプラットフォーム(旧称Twitter)、Facebook(公開されている情報のみ)、アグリゲーター サイト、ブログ、ニュース、主流メディア、フォーラム、ビデオ(コメントのみ)などのソーシャルメディア ソースを分析対象としました。
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Gartnerでは、顧客の興味・関心に関してGartnerのBranded Research Center of ExcellenceがGartnerの社内情報源と外部の二次情報源から収集した、2023年4月時点のデータを検討しました。
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また、本リサーチの一環として、外部/第三者情報源からの情報も評価のため参照しました。
評価基準の定義
実行能力
製品/サービス:ベンダーが特定の市場に向けて提供する主要な商品およびサービス。自社から直接提供するか、OEM契約およびパートナーシップによって提供するかにかかわらず、前述の市場定義で定義し、小項目で説明したように、現在の製品およびサービスの能力、品質、機能群、スキルなどが含まれます。
企業としての全体的な存続性:存続性には、総合的な企業の財務状況、事業単位の財務上および実務上の成功、そして、個々の事業単位が製品に対して継続的に投資していく可能性、継続的に製品を提供していく可能性、ならびに企業の製品ラインを最先端のものに改善していく可能性に対する評価が含まれます。
販売実行能力/価格設定:販売前の活動におけるベンダーの能力および活動をサポートする体制。これには、取引管理、価格設定および交渉、販売に関する事前サポート、ならびに販売チャネルの全体的な有効性が含まれます。
市場対応力/実績:ビジネス機会の出現、競合他社の動き、顧客のニーズの変化、および市場ダイナミクスの変化に対して反応し、方向性を変え、柔軟に対応し、優位な成果を獲得する能力。この基準では、ベンダーの過去の対応実績についても考慮します。
マーケティングの実行能力:企業メッセージを伝えるために立案されたプログラムの明瞭さ、質の高さ、創造性および有効性。これらは、市場に影響を与え、ブランドや事業を推進し、製品の知名度を向上させるとともに、製品/ブランドおよび企業に対するポジティブな印象を購入者の意識に植え付けることを目的としています。この「マインドシェア」は、知名度、販売促進活動、ソート リーダーシップ、口コミ、および販売活動が一体となって促進されます。
顧客エクスペリエンス:評価対象の製品に対する満足をもたらすための顧客との信頼関係、製品、サービスおよびプログラム。これには特に、顧客が受ける技術サポートやアカウントサポートの体制が含まれます。また、補助的なツール、顧客サポート・プログラム(およびその品質)、ユーザー グループの有無、サービス品質保証なども含まれます。
経営:目標やコミットメントの達成に向けた企業の能力。この要素としては、企業構造の特性が挙げられます。企業が効果的かつ効率的に事業運営を継続するために必要なスキル、経験、プログラム、システムおよびその他の手段が含まれます。
ビジョンの完全性
市場の理解:購入者の要望やニーズを理解し、その理解を製品やサービスに反映させるベンダーの能力。高水準のビジョンを示すベンダーは、購入者の要望やニーズに耳を傾けて理解し、その要望やニーズを形にし、また、新たなビジョンを加えて、さらに発展させることができます。
マーケティング戦略:明確かつ差別化された企業メッセージを、企業内で継続的に共有し、また、ウェブサイト、広告、顧客プログラムおよびポジショニング・ステートメントを通して外部に対して発信していること。
販売戦略:事業展開範囲、スキル、専門性、技術、サービスおよび顧客ベースをより幅広く、強固にするために、直接販売および間接販売、マーケティング、サービスおよびコミュニケーション関連会社などのネットワークを効果的に利用した製品販売戦略。
サービス(製品)戦略:現在と将来の課題を明確にすると同時に、他社との違い、機能性、方法論および機能群に重点を置いた、ベンダーによる製品開発および製品販売のアプローチ。
ビジネスモデル:ベンダーの基本的なビジネス提案における健全性および論理性。
業種/業界戦略:垂直市場など、個別の市場区分が抱える特定のニーズを満たすことを目的として、リソース、スキルおよびサービスを割り当てるベンダー戦略。
イノベーション:投資、統合、守備的もしくは先制的な行動を目的とした、リソース、専門知識・技能もしくは資本の直接的、間接的、補完的、および相乗的な配置。
地理的戦略:「本拠地」である自らの国・地域以外の場所に特有のニーズを満たすことを目的として、直接、またはパートナー、チャネル、子会社を通じて、その地域および市場に合わせた方法で、リソース、スキルおよびサービスを割り当てるベンダー戦略。