市場定義/説明
Gartnerが定義する顧客ジャーニー分析およびオーケストレーション(CJA/O)とは、顧客や見込み客が複数のチャネルを通じて企業とどのようにやり取りしているかを、時間の経過とともに追跡・分析するソリューションを指します。企業はこれらのソリューションにより、エンドツーエンドの顧客ライフサイクル全体を通して、マルチチャネルの顧客エクスペリエンスをリアルタイムで改善するための優先順位付けと実行の最適化を行うことが可能になります。
CJA/Oソリューションが提供するジャーニーレンズは、クロスチャネルのインタラクションデータを、トランザクションデータ、顧客の声(VoC)、顧客プロファイルデータと時間軸上で組み合わせることで、インサイトを提供します。別のタイプの分析を単独で使用しても、これを達成することはできません。これにより、大規模なデータ駆動型の予測や、顧客満足度や維持率、LTV向上への効果を実証可能な、マルチチャネル施策の実験 を行うことができます。
CJA/Oソリューションは、以下に示す3つの主要なユースケースに対応しています。
分析
優先順位付け
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得られたインサイトを活用して、設計/プロセス変更や意思決定の優先順位付けを行う
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VoCやその他のデータを統合し、サービス優先順位や指標とアクションを相関付ける
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意思決定やプロセス変更の影響に関する即時のフィードバックを得る
オーケストレーション
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顧客ジャーニーをリアルタイムで調整するための次に取るべき最適なアクション を設計する
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コンテキストやセグメント等の要因に基づいて、顧客にアラートや通知を送信する
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顧客と企業にとって最良の結果がもたらされるよう、個々の顧客ジャーニーを最適化する
ワークショップ等を通じて企業が意図する(理想的な)ジャーニーを設計するための、限定的な顧客ジャーニーマッピング機能を提供しているソリューションもありますが、これらの機能はCJA/Oツールの主眼ではありません。顧客ジャーニーマッピング技術については、Gartnerは別途で取り扱っています(Innovation Insight: Customer Journey Mapping Technologyを参照)。
必須の機能
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ソースシステム/チャネルからのデータ収集。さまざまな社内システムや複数のエンゲージメント用チャネル(Webサイト、チャットボット、小売店、ライブチャット、電話など)から、データを取り込む能力です。データの取り込み機能は、ソースシステム非依存でなければなりません(例えば、データがデジタルチャネルのみに限定されていてはなりません)。ただし、特定のソリューション専用のコネクタを追加で提供しているベンダーもあります。
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ジャーニーの可視化。これにより、企業はすべてのチャネルとタッチポイントで展開される顧客ジャーニーを、マクロレベル(すなわち顧客グループ単位)および個々の顧客レベルの両方で把握することができます。これは一般にサンキーダイアグラムの形式を採ります。これらの可視化は、ユーザーによる入力が必要な場合もあれば、動的に生成される場合もあります。
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決定論的な顧客IDマッチング。特定の既知の識別子(ユーザーID、電話番号など)に基づいて顧客レコードを紐付けます。この機能は、マルチチャネルのジャーニー全体で個々のユーザーを追跡するために必要です。ベンダーによっては、社内の他のサービスに接続して、顧客識別データにアクセスする場合もあります。
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ジャーニーの優先順位付けと成果管理機能。これにより、ジャーニーが企業と顧客に与える影響や潜在的な改善点を理解することができ、データ駆動のジャーニー管理と価値の可視化が可能になります。
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ジャーニーオーケストレーション機能。これにより、企業がほぼリアルタイムで顧客のジャーニーに介入することができます。この機能は、ルール、予測分析、機械学習を使用して、顧客や企業にとって成果を最適化するにはジャーニー内のどのポイントで介入すればよいかを特定します。これには、顧客向けアクション(コミュニケーションの生成、プロフィールデータに基づくWebサイトメッセージの最適化など)の自動化や、内部アクション(アラートの生成など)の自動化が含まれます。.
オプション機能
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確率論的な顧客IDマッチング。信頼できる識別子(例:ユーザーID)が利用できない場合に、統計的手法を用いて個々のユーザーをマッチングする機能です。位置情報、デバイス、ユーザー行動、その他の要素のデータに基づいて、可能性の高いマッチを割り当てるアルゴリズムが使用されます。
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ジャーニーマッピング機能。これにより、ユーザーが現状のジャーニー視覚化機能を拡張したり、今後のジャーニー設計を提案したりすることができます。その際、顧客の期待、疑問、不満、機会、関連するプロセスやテクノロジーに関する詳細な情報を組み込むことができます。ベンダーのソリューション内部でこれらの設計を行う場合もあれば、サードパーティ製のジャーニーマッピングソリューションとの統合によって行う場合もあります。
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顧客セグメンテーション機能。これにより、顧客ジャーニーの分析、優先順位付け、顧客ジャーニーの調整を行うことができます。顧客のグループ分けは、ジャーニーに関するインサイトや、より広範な企業データに基づいて行うことができます。
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VoC統合。これにより、アンケート等で収集した顧客フィードバックを、可視化されたジャーニーに重ねて表示することが可能になります。このデータは、顧客ジャーニーの主要な段階における顧客の期待と体験を把握する目的で使用されます。
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リアルタイムのエージェント支援機能。顧客ジャーニーに関するデータをリアルタイムでサービスエージェントに提示し、顧客を望ましい成果へ導くためのアクションや推奨事項を提供します。
マジック・クアドラント
図1:顧客ジャーニー分析およびオーケストレーションのマジック・クアドラント
追加および削除されたベンダー
マジック・クアドラントの採用基準については、市場の変化に応じて見直しと調整を行っています。これらの調整によって、マジック・クアドラントで評価されるベンダーは、時間の経過とともに変化する場合があります。ある年のマジック・クアドラントに含まれていたベンダーが翌年には含まれていなかったとしても、それは必ずしもGartnerがそのベンダーに対する意見を変更したということを意味しません。市場の変化やそれに伴う評価基準の変化を反映した可能性もあれば、そのベンダーが重視する対象が変化した可能性もあります。
除外されたベンダー
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Genesys - 同社は、2021年にCJA/OプラットフォームであるPointillistを買収した後、GartnerのMarket Guide for Customer Journey Analytics and Orchestrationに掲載されました。Genesysは最近、Pointillistの提供を(2026年7月で)終了し、今後はGenesys Cloud Journey Management機能にリソースとイノベーションを集約することを発表しました。2026年1月15日現在、Genesysのデータキャプチャ機能はソースシステム非依存ではなく、サードパーティのデータを取り込む機能も欠けているため、今年の選定基準を満たしていません。Genesysは、2026年3月よりこの機能をサポートする予定です。
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Qualtrics - 同社は、2021年に顧客ジャーニー分析およびオーケストレーションプラットフォームであるUsermindを買収した後、GartnerのMarket Guide for Customer Journey Analytics and Orchestrationに掲載されました。同社がWebサイト上でCJA/Oを機能として一般向けに宣伝しなくなったことに加え、調査の結果、これらの機能が同社のExperience Management(XM)プラットフォームで利用不可能になっていることが判明したため、Gartnerの市場調査対象から除外しました。
採用および除外基準
CJA/O機能は、さまざまなユースケース向けの広範囲のテクノロジーで、多様な形式で提供されています。本マジック・クアドラントに掲載したベンダーは、この市場のすべてのベンダーを網羅しているわけではありません。顧客ジャーニー分析およびオーケストレーションのマジック・クアドラントに掲載されるために、各ベンダーが満たさなければならなかった基準は、以下の通りです。
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ベンダーのWebサイトで、顧客ジャーニー分析およびオーケストレーションが、製品または機能として一般向けに宣伝されていること。
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CJA/Oプラットフォームに関するGartnerの市場定義を満たす製品であること。具体的には、以下の5つの機能をすべて直接的に(すなわち、他のベンダー製品を介さずに)サポートするプラットフォームでなければなりません。
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データキャプチャ — さまざまな社内システムや複数のエンゲージメントチャネル(Webサイト、チャットボット、小売店、ライブチャット、電話など)から、データの取り込みが可能であること。データの取り込み機能は、ソースシステム非依存でなければなりません(例えば、データがデジタルチャネルのみに限定されていてはなりません)。ただし、特定のソリューション専用のコネクタを追加で提供しているベンダーもあります。
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ジャーニーの可視化 — 取り込まれるすべてのチャネルとタッチポイントで展開される顧客ジャーニーを、マクロレベル(すなわち顧客グループ単位)および個々の顧客レベルの両方で可視化することが可能でなければなりません。これらの可視化は、ユーザーによる入力が必要な場合もあれば、動的に生成される場合もあります。
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確定論的な顧客IDマッチング — 個々のユーザーのマルチチャネルジャーニーを追跡するために、特定の既知の識別子(ユーザーID、電話番号など)に基づいて顧客レコードを紐付けることが可能でなければなりません。ソリューションによっては、社内の他のサービスに接続して、IDデータにアクセスする場合もあります。
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ジャーニーの優先順位付けと成果管理 — ジャーニーが企業と顧客に与える影響や潜在的な改善点について、企業が評価することが可能でなければなりません。
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ジャーニーオーケストレーション — 企業がほぼリアルタイムで顧客のジャーニーに介入することが可能でなければなりません。ジャーニーオーケストレーションは、ルールベースで行う場合もあれば、予測分析や機械学習を活用し、顧客や企業にとって成果を最適化するにはジャーニー内のどのポイントで介入すればよいかを特定する場合もあります。この中には、顧客向けアクション(コミュニケーションの生成など)や内部アクション(アラートの生成など)の自動化が含まれます。
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評価対象のCJA/O製品バージョンは、2026年1月15日の時点で一般提供されている必要があります。
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CJA/O製品は、B2BおよびB2C(またはB2B2C)の両方の企業ユースケースで、本番環境で使用されている必要があります。
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プロバイダーは、以下の地域のうち2つ以上の地域でプレゼンスを有している必要があります。北米、中南米、EMEA、アジア太平洋。
評価基準
実行能力
製品/サービス:関連調査Critical Capabilitiesで定義されている各クリティカルケイパビリティについて、ベンダーのパフォーマンスを具体的に評価しました。さらに、次の4つの機能別ユースケースへの適合性について、ベンダー独自の見解も評価しました。B2Bセールスおよびアカウント管理、カスタマーサービス/サポート、エンドツーエンドのCX管理、マーケティングキャンペーン管理。また、製品の弱点に対処する計画についても検討しました。
企業としての全体的な存続性:ベンダーの顧客ポートフォリオの規模および注力分野、市場における顧客の増加および維持、リソースの拡大および活用状況を具体的に評価しました。また、ベンダーのCJA/Oソリューションと、自社/親会社(該当する場合)のより広範なポートフォリオとの戦略的な整合性についても評価しました。さらに、進行中の合併や買収が与える影響、および存続可能性を左右するその他の要因についても評価しました。
販売実行能力/価格設定:直接・間接販売による収益と顧客数の増加、価格設定の明確性・柔軟性・妥当性、費用対効果とイノベーション、一般的な契約条件について具体的に評価しました。また、複数の機能的ユースケースを対象とする、部門横断的なセールスの獲得におけるベンダーの実績も評価しました。
市場対応力/実績:顧客ニーズを把握してこれに対応するメカニズムと、顧客ニーズおよび市場動向に耳を傾け、適応し、それに沿って行動しているエビデンスについて、具体的に評価しました。さらに、最近の製品リリース/アップデートの品質に加え、CXに悪影響を及ぼした最近の問題と、それに対するベンダーの対応についても評価しました。また、製品ロードマップが顧客にどのように伝達されているか、アップデートが顧客にどのように採用されているかについても評価しました。
マーケティングの実行能力:ブランド認知度、ブランドイメージ、ブランド力を示すエビデンス、ならびにイベント、ブログ、ホワイトペーパー、ケーススタディ、ウェビナー、その他のメディアを通じたマーケティングにおけるベンダーの存在感やソートリーダーシップを示すエビデンスについて具体的に評価しました。
さらに、最近のマーケティングメッセージやキャンペーンについても評価しました。
顧客エクスペリエンス:プロバイダーの能力およびデリバリーに対する全体的な満足度、成熟したCXビジネス能力の有無、顧客オンボーディングのスピードと障壁、カスタマーサクセスおよび専門サービスの利用可能性、採用状況、成果について具体的に評価しました。
運営:全体的なリソース配分およびAIエージェントの活用状況、規制や認証フレームワークへの準拠および参加状況、地理的な展開とサポート、データ所在地の要件への対応について、具体的に評価しました。
| 評価基準 |
重要度 |
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製品/サービス
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高
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企業としての全体的な存続性
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中
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販売実行能力/価格設定
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高
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市場対応力/実績
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中
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マーケティングの実行能力
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中
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顧客エクスペリエンス
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高
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運用
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低
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出典:Gartner(2026年3月)
ビジョンの完全性
市場の理解:ベンダーが現在の顧客の要求にどのように耳を傾け、そうしたニーズが今後どのように進化するかを理解した上で、それに応じてロードマップを調整しているか、また、現在の競合他社や隣接するソフトウェア市場との重複をどのように認識しているかについて、具体的に評価しました。差別化(製品、ビジネス慣行、顧客エクスペリエンス)についても評価しました。
マーケティング戦略:CJA/O市場におけるブランド認知度に対するベンダーの認識、理想的な顧客プロフィール(ICP)の明確な定義、現在の理想的な顧客プロフィールと新規顧客のターゲットセグメントのニーズを満たすためのポジショニングについて、具体的に評価しました。
販売戦略:ベンダーが価値ベースの販売戦略を有しているか、ターゲット顧客のプロフィール/ペルソナ/所属部門ごとに販売戦略をどのように柔軟に調整しているか、部門横断的なCJA/Oの導入(例:マーケティング部門とカスタマーサービス部門の組み合わせ)を売り込む能力の有無について、具体的に評価しました。また、製品とサービスのバンドルおよび価格設定が、顧客のニーズを満たすよう明確に定義・設計されているか、さらに総所有コスト(TCO)が容易に予測可能であるかについても評価しました。POC、無料トライアル、成果連動型の価格設定、およびビジネスケース策定や価値定義の支援の提供状況に加え、来年に予測される販売戦略や価格・ライセンスモデルの変更についても検討しました。
サービス(製品)戦略:顧客の期待に応える役割ベースおよびユースケース主導の研究開発に対する投資、およびベンダーの顧客基盤の大半にとって価値の高い機能の提供に重点を置いた、明確かつ将来を見据えた来年のロードマップについて、具体的に評価しました。アーキテクチャ、プラットフォームの拡張性、UI/UXへの投資についても評価しました。
ビジネスモデル:この基準については、本マジック・クアドラントでは評価していません。すべてのベンダーがSaaSベースの製品を提供しています。
業種/業界戦略:特定の業種/業界に対応するプラットフォーム機能、業種/業界特有のトレンドに関するベンダーの理解とそれに応じて顧客を支援するための計画、業界の要件やユースケースに対応するセールスおよびマーケティング、特定の業界におけるベンダーの強みについて、具体的に評価しました。
イノベーション:R&D投資の実態、市場の長期的な将来像に対するベンダーの見通しと、予測されるトレンドの影響を緩和するための計画、製品のイノベーション(特に新しいテクノロジーの導入)について、具体的に評価しました。さらに、新形式のトレーニング、教育、イベント、ライセンス付与、組織変更における顧客エクスペリエンスや業務の革新についても評価しました。
地理的戦略:SaaSソリューションは国際的に活用される可能性が高いことを踏まえ、本マジック・クアドラントでは、この基準については評価していません。ベンダーの顧客基盤の地理的な分布と、これらの顧客へのサポートについては、他の基準で別途、評価しました。
| 評価基準 |
重要度 |
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市場の理解
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中
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マーケティング戦略
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中
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販売戦略
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高
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サービス(製品)戦略
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高
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ビジネスモデル
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評価なし
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業種/業界戦略
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低
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イノベーション
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高
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地理的戦略
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評価なし
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出典:Gartner(2026年3月)
クアドラントの説明
リーダー
リーダーは、エンタープライズグレードのCJA/O機能を通じて、複数の機能的ユースケースで強力な実行力を発揮し、有意義なビジネス成果を実現しています。一貫したロードマップの進展を見せており、明確な市場ビジョンを有し、大規模な部門横断的展開を支えるための運営面での成熟性、CX、そして市場での存在感を備えています。
リーダーは、他のプロバイダーが自らを評価する際の基準として用いることが多いベンダーです。
チャレンジャー
チャレンジャーは、特定市場指向型よりも焦点を絞ったCJA/O戦略と、より包括的なプラットフォームを備えています。世界で戦えるだけの規模と製品力を備えているにもかかわらず、説得力のあるビジョンを提示できていない場合があります。チャレンジャーは、多様な機能別ユースケースと、さまざまな企業規模で優れた実行力を発揮しています。今年のマジック・クアドラントでは、チャレンジャーは存在しません。
概念先行型
概念先行型は、革新的で市場を変革する可能性のあるソリューションを提供していますが、地理的、企業規模、または製品固有の制約により、あらゆる企業のニーズを満たすのに苦戦しています。市場の方向性に影響を与える強い潜在能力がありますが、実行能力や過去の実績は限定的です。
特定市場指向型
特定市場指向型は、ソリューションの費用対効果を考慮すると、特定の規模または業種の企業のニーズに最適なソリューションを提供できる場合があります。しかし、特定の機能が欠けていたり、少数の機能・業種・地域にサポートが限定されていたり、あるいは顧客基盤を拡大するために必要な投資が不足していたりする場合があります。
コンテキスト
本マジック・クアドラントは、CJA/Oプラットフォームの導入に関する意思決定プロセスを支援することを目的としており、貴社のビジネス上の課題や技術的な懸念事項に沿った、市場およびベンダーの能力について詳しい情報を提供しています。候補リストは、求める要件の複雑さと規模によって決定する必要があります。本マジック・クアドラントは、CJA/Oベンダーの候補リストを作成するための唯一のツールとなるよう意図されたものではありません。デューデリジェンスの一環として、Gartnerのアナリストとの協議や、顧客ジャーニー管理に関するその他の調査(関連するCritical Capabilities for Customer Journey Analytics & Orchestrationなど)と併せて、本マジック・クアドラントをご活用ください。
Gartnerのクライアントは、CJA/Oの「リーダー」ベンダーが必ずしも自社にとって最適なベンダーであるとは限らないことを念頭に置く必要があります。ベンダーによって製品/サービス、イノベーション、市場開拓戦略が異なります。したがって、本マジック・クアドラントに掲載されているどのプロバイダーも、その位置付けにかかわらず、クライアントにとって最適な選択肢となる可能性があります。クライアントは、こうした多様性によって自社のビジネスニーズがどのように満たされるかを検討する必要があります。Gartnerのクライアントは、CJA/Oプラットフォームベンダーを選定する際、綿密なRFPプロセスに従う必要があります。RFPプロセスは、購入することで得られる価値について購買チームの認識を統一し、選定したベンダーに対する合意を形成し、導入に向けた支援を確保する上で役立ちます。
Gartnerは、CJA/Oプラットフォームを調達・導入する際、以下の要素に注目することを推奨します。
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機能面および部門横断的な適合性:CJA/Oソリューションから得られる価値を最大化するには、単一の機能への適合性のみに焦点を合わせるのではなく、部門横断的なさまざまなユースケースに対応できるソリューションを探す必要があります。各部門のニーズを収集し、期待される価値と成果を評価して、ビジネス目標および期待事項との整合性を確保する必要があります。機能面およびユースケースのニーズが確実に評価されるよう、各部門の代表者がベンダー評価および意思決定プロセスに関与する必要があります。GartnerのBuySmart™ツールを活用すると、チームとして要件をまとめ、ベンダーの適合性を評価するのに役立ちます(注1を参照)。
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AIガバナンス:CJA/OツールにAI(エージェント型AIを含む)がますます組み込まれるようになっていることから、こうしたソリューションが自社のデータ、AIガバナンス、運用モデルに関するニーズにどのように適合するか、または、自社の要件を満たすようにAIを構成できるかどうかを評価する必要があります。
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リファレンス顧客:候補となるベンダーの顧客基盤を詳しく調べ、実際にどのような製品やサービスが提供され、どのような成果が得られているのかを常に精査する必要があります。導入規模(ユーザー数)だけでなく、そこから得られるフィードバック、分析結果、それに基づいて実行されているアクションについても考慮に入れる必要があります。顧客維持率や契約期間のほか、顧客エクスペリエンスを向上させるための取り組みについて質問する必要があります。
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選定基準:機能面での検討事項だけでなく、ベンダーのデータアーキテクチャ、管理レイヤー、UX、関連する分析機能、専門サービス組織(技術面とビジネス面の両方)について綿密に精査する必要があります。データプライバシー規制の遵守がますます重視される状況から、データの保存方法や、どのチームメンバーがアクセス権を持ち、どのように使用されるのかについても理解しておく必要があります。
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専門サービス:ROIを最大化するために、CJA/Oソリューションのオンボーディング期間中および長期の利用中に、どの程度の専門サービスが必要になるかを検討し、その費用をTCO計算に組み込む必要があります。
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ロードマップとイノベーション:ベンダーに対し、ロードマップの提示を求める必要があります。このロードマップには、広範な市場トレンド(下記参照)への対応策、今後の製品リリース、顧客エクスペリエンスの向上への投資(例:カスタマーサクセス、価格設定とバンドル、トレーニング資料など)が含まれるものとします。ベンダーの方向性が貴社のビジネスニーズと合致していることを確認します。単に当面のニーズを満たすだけでなく、貴社の3年計画を達成するための成長も可能にするものであることを確認する必要があります。
マジック・クアドラントは特定の期間を対象としたスナップショットです。Gartnerは、公平かつ完全な分析を行うため、すべてのベンダーについて、特定の時点でデータ収集を終了しています。本マジック・クアドラントの評価対象となるには、2026年1月中旬の時点で製品/サービスの機能が本番環境で稼働し、一般提供されている必要がありました。
市場概要
顧客ジャーニー分析およびオーケストレーションの市場は成熟しつつありますが、依然として流動的です。本マジック・クアドラントでは、「リーダー」と「概念先行型」および「特定市場指向型」との間に大きな隔たりがあるように見えるかもしれませんが、これは主に「リーダー」の運用成熟度が高く、市場におけるプレゼンスが大きいことに起因します。異なるクアドラントのベンダー間における製品機能の差は、はるかに小さい可能性があります。
進化するベンダー環境
より広範なスイート製品を提供するプロバイダーが、ソリューションスタックへのCJA/O機能の組み込みや強化を行っていても、活力あるスタンドアロン型のベンダーの一群が、引き続き競争力を維持しています。
しかし、以前は市場の統合が進み、より広範なスイート型ソリューションの一機能としてCJA/Oが組み込まれる可能性が高いと見られていましたが、現在、その見通しは以前ほど確実ではなくなっています。この1年でCJA/O市場から撤退したスイート型ベンダーもあれば、CJA/O機能の重要度を下げて再パッケージ化したベンダーもあります。また、より広範なCXaaSビジョンの一環として統合を加速させているベンダーも存在します。
今年起こりつつあるもう一つの変化は、ベンダー各社の製品・サービスにおける機能的な方向性の乖離が拡大していることです。今年のマジック・クアドラントで正式に採り上げられたベンダー各社はいずれも、Gartnerが提示した4つの機能的ユースケース(B2Bセールスおよびアカウント管理、カスタマーサービス、エンドツーエンドのCX管理、マーケティングキャンペーン管理)をすべてサポート可能であると主張しました。しかし実際には、各ベンダーの顧客基盤やロードマップからは、企業全体というよりも、むしろ1つか2つの部門における、より深い強みが見て取れます。
この相違は、CJA/Oの価値を最大限に引き出すために不可欠であるとGartnerが考える、部門横断的な展開への適合性に、大きな違いを生み出します。今年のクリティカルケイパビリティ調査で明らかなように、企業はこれらのツールが、エンドツーエンドでのジャーニーの共有という優先事項に対応することを、ますます期待するようになっています。こうした期待に応えるには、単なる部門特化型の深みだけではなく、信頼性の高い部門横断的な能力を実証できるベンダーの方が、有利な立場にあります。
隣接テクノロジーをめぐる購買者の混乱
ジャーニー管理および分析に関連する用語の使い方に、多くのベンダーで混同が見られます(Distinguishing Customer Journey Management, Mapping, Analytics and Orchestrationを参照)。この混乱は、RFPの対象範囲の誤り、ステークホルダー間での期待水準の食い違い、買い手のニーズとベンダーの強みのミスマッチ、導入を開始した後に十分な価値が実現されないといった、後々の課題につながります。Gartnerは、以下の資料を確認することをクライアントに強く推奨します。
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The CJA/Oに関する本マジック・クアドラントの「市場定義」
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Critical Capabilities for Customer Journey Analytics & Orchestration
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Innovation Insight: Customer Journey Analytics & Orchestration
また、CJA/Oソリューションが本当に必要なのか、それとも隣接テクノロジーとこれらのツールを混同しているだけなのか、クライアントの間で混乱が生じている様子がしばしば見受けられます。具体的には、以下の分野で重複がよく見られます。
顧客ジャーニーマッピング技術
Cemantica、JourneyTrack、Smaply、TheyDoといったベンダーは、顧客ジャーニーを(ステークホルダーのインプットと、VoC調査/トランスクリプト/フォーカスグループインタビューに関するAI駆動の分析により)マッピングし、現在の状態を可視化し、さまざまなタッチポイントに広がる今後のジャーニーを設計するための専用のツールを提供しています。しかし、これらのツールは、CJA/Oツールのように、チャネルイベントデータを取り込み、共通の顧客IDに基づいてつなぎ合わせたり、リアルタイムのオーケストレーション機能を提供したりすることはありません(Innovation Insight: Customer Journey Mapping Technologyを参照)。
念のため補足すると、現時点でCJA/Oツールは、ジャーニーマッピング機能をサポートしていません。これらの機能の追加(または、これらの機能を提供するツールへの専用の統合)は、CJA/Oツールの価値を大幅に高め、導入の障壁を低くすると、Gartnerは考えています。
デジタル、Web、プロダクト分析ツール
Amplitude、Contentsquare、Pendo、Quantum Metricといったベンダーは、デジタルプロダクトの挙動を分析しますが、エンドツーエンドのジャーニーを定義するデジタル、物理的、アナログのあらゆる顧客インタラクションを取り込むようには設計されていません。この市場では、これが必須の機能です。この区別は極めて重要です。顧客ジャーニーはデジタルプロダクト内だけで完結するものではないため、エンドツーエンドのジャーニー分析をこれらのツールのみに頼ってしまうと、真のCJA/Oベンダーと比較すれば、部分的な視点しか得られません(Market Guide for Product Analyticsを参照)。
マルチチャネルマーケティングハブ(MMH)
Adobe、Braze、Insider、Salesforce、SAPといったベンダーは、アウトバウンドエンゲージメント、コンテンツ生成、キャンペーン自動化を通じて、企業所有チャネルと有料チャネルで展開されるパーソナライズされたマーケティングキャンペーンのオーケストレーションと配信をサポートしています。MMHは、ジャーニー対応の機能やリアルタイムの意思決定を多く取り入れるようになっていますが、その主な目的は、デジタルマーケティング主導のコミュニケーションを実行することであり、エンドツーエンドの顧客ジャーニーを分析または最適化することではありません。
MMHをCJA/Oの代替手段として扱う企業は、ジャーニーへの理解をマーケティング領域に限定してしまい、顧客エクスペリエンスやビジネス成果に重大な影響を与える、上流・下流のオペレーション要因を見落とすリスクがあります。(Magic Quadrant for Multichannel Marketing Hubsを参照)。
需要パターン
CJA/Oに対する需要は、業種や部門を問わず高まり続けていますが、その需要の性質は多様化しています。購買担当者は、自社と同じような規模の企業が、どのようにCJA/Oにアプローチしているかを検討する必要があります。
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大企業は、マーケティング、サービス、セールス、エンタープライズCXの垣根を超えてインサイトと顧客エンゲージメントを結び付け、部門横断的な価値を実証することを、CJA/Oに対してますます期待するようになっています。これは、上級マーケティングリーダー、カスタマーサービス/サポートのリーダー、そしてエンタープライズCXチームのすべてが、ジャーニー分析を活発に利用している(あるいは利用を拡大している)トレンドを反映しています。大企業は、ガバナンス、説明可能性、そしてAI対応の分析やオーケストレーションを、自社のデータ、ポリシー、運用モデルに合わせて調整できる能力も重視するようになっています。
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中堅企業では、まず1つの部門をサポートすることから始め、最も重要なチャネルとジャーニーに範囲を限定してCJA/Oを導入するのが一般的です。コストを削減し、価値実現までの期間を短縮するために、モジュール式のパッケージングと、(提供されている場合は)既存のスイートとの連携を活用しています。ただし、トレードオフがあります。特定の部門向けの機能に強みがあるベンダーは、こうした導入にうまく対応できるかもしれませんが、後の段階における部門横断型の拡張をサポートできる立場ではない可能性があります。
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どちらのセグメントでも、引き続きROIが精査されています。多くの企業は、プログラムの規模を拡大する過程で、ジャーニーの改善とビジネス成果の明確な結び付き、商業モデルにおける高い柔軟性、そして専門サービスへの依存度の低下を求めます。こうした要因は、より選抜の厳しいベンダー評価につながります。
最近の変化
AIの拡大
AIは過去1年間、ジャーニー分析とオーケストレーションの両方で、ベンダー各社のロードマップを推進する原動力となっています。ジャーニー分析用の組み込み型アシスタントや、自動生成されるインサイトナラティブは、今や一般的となっており、オーケストレーションへのエージェント型AIの組み込みも、多くのベンダーの短期ロードマップに含まれています(CSGやEngage Hubは、すでに提供済みです)。その他に、企業所有チャネルのオーケストレーション機能が継続的に拡大している点、そして「リアルタイム」のジャーニー分析およびオーケストレーション機能に関するベンダーのメッセージ発信が一段と強化されている点にも、Gartnerは注目しています。
所有コストの転換と価値実現までの期間の重要性
CJA/Oを利用しやすくし、ROIに関する懸念に対処するため、一部のベンダーは価格モデルを従量課金制からモジュール型ライセンス制や価値ベース制に変更したり、より広範なソフトウェアスイートにCJA/Oを組み込んだりするよう調整を行っています。しかし、AIへの新たな投資が、この価格安定性を脅かすことになります。ベンダーがコストを回収し収益を拡大するために、消費量ベースの追加的なモデルを導入する可能性があるからです。
このような価格設定の上昇は、ベンダーに対し、価値実現までの期間を短縮するよう求める圧力を高めます。ベンダーは従来、専門サービスに依存して、プラットフォームの構成、ジャーニーの分析、オーケストレーションワークフローの構築でユーザーを支援しており、この種のサービスを付加価値として販売しています。しかし、こうしたサービスはTCOも大幅に増加させます。今後、このようなサポートへの需要は増える可能性が高いものの、上昇するTCOを相殺するために、サポートへの依存度を低くしたり、価値実現までの期間を短縮することに注力しているベンダーはほとんどありません。
今後の方向性
今後数年間、互いに関連性のある次の2つの変化によって、CJA/O市場は最も大きく変容することになるでしょう。
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会話ファーストのジャーニーの台頭 ― 顧客がチャット、メッセージング、ボイスボット、マルチモーダルアシスタント、生成AI(GenAI)インターフェースを通じてやり取りすることが増えるにつれ、単なるクリックストリームのシーケンスではなく、意図およびインタラクションレベルのシグナルを通じてジャーニーを解釈する分析およびオーケストレーション機能が必要になると予測されます。
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サードパーティチャネルへのジャーニーの移行 ― エージェント型コマース、生成エンジン最適化(GEO)検索結果、サードパーティの生成AIツール、データ取得が困難なソーシャル環境やマルチメディア環境など、企業が自社のデジタル境界外で展開されるジャーニーを監視し、その一部を形作るための手段がますます必要になると予測されます。
複数のベンダーが、会話のコンテキストをジャーニーの可視化ロジックやオーケストレーションロジックに統合し、AIによって生成された要約を利用して会話フロー内の意図や感情を明らかにすることで、対応を始めています。しかし、ほとんどのベンダーは依然として企業所有チャネルに重点を置いており、サードパーティのジャーニーモーメントを分析したり、影響を与えたりする能力は限られています。
顧客ジャーニーにおける会話型チャネルや外部エコシステムの急速な普及という状況の中で、CJA/Oプロバイダー各社は、顧客ジャーニーを理解・改善するためのインテリジェンスシステムであり続けるために、迅速な適応を迫られています。もし十分な速さで適応できなければ、その役割は、より速いスピードで進化する隣接市場へ移っていくでしょう。
本資料は、顧客ジャーニーアナリティクスおよびオーケストレーションに関するマジック・クアドラントの初版です。これは、Market Guide for Customer Journey Analytics & Orchestrationに代わるものです。
略語と用語
| AI |
人工知能
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| CJA/O |
顧客ジャーニーの分析およびオーケストレーション
|
| CX |
顧客エクスペリエンス
|
| CXaaS |
サービスとしての顧客エクスペリエンス
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顧客の声
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注1:Gartner BuySmart™
Gartner BuySmart™ツールは、お客様のニーズに最適なプロバイダーの選定に役立つ各種要件・スコアカードが含まれたテンプレートを使用して、お客様が行うテクノロジー評価を効果的に導きます。BuySmartは接続型ワークフローの使用により、お客様が徹底した評価を実施し、自信を持って投資することを可能にします。Customer Journey Analytics & Orchestration用に設計されたBuySmartテンプレートをご覧ください。
実行能力
製品/サービス:ベンダーが特定の市場に向けて提供する主要な製品およびサービス。ネイティブで提供されるか、OEM契約およびパートナーシップによって提供されるかにかかわらず、前述の市場定義で定義し、小項目で説明したように、現在の製品およびサービスの能力、品質、機能群、スキル等が含まれます。
企業としての全体的な存続性:存続性には、総合的な企業の財務状況、事業部門の財務上および実務上の成功、そして、個々の事業部門が製品に対して継続的に投資していく可能性、継続的に製品を提供していく可能性、ならびに、組織の製品ポートフォリオを最先端のものに改善していく可能性に対する評価が含まれます。
販売実行能力/価格設定:プリセールスの全活動におけるベンダーの能力およびそれらの活動をサポートする体制。これには、取引管理、価格設定および交渉、プリセールスのサポート、ならびに販売チャネルの全体的な有効性が含まれます。
市場対応力/実績:ビジネス機会の出現、競合他社の動き、顧客のニーズ変化、および市場ダイナミクスの変化に対して反応し、方向性を変え、柔軟に対応し、優位な成果を獲得する能力。この基準では、ベンダーの過去の対応実績についても考慮します。
マーケティングの実行能力:企業メッセージを伝えるために立案されたプログラムの明瞭さ、質の高さ、創造性および有効性。これらは、市場に影響を与え、ブランドや事業を推進し、製品の認知度を向上させるとともに、製品/ブランドおよび企業に対するポジティブな印象を購入者に植え付けることを目的としています。この「マインドシェア」は、宣伝、販売促進活動、ソートリーダーシップ、口コミ、および販売活動が一体となって促進されます。
顧客エクスペリエンス:評価対象の製品に対する満足をもたらすための顧客との信頼関係、製品、サービスおよびプログラム。具体的には、これには顧客が受ける技術サポートやアカウントサポートの体制が含まれます。また、補助的なツール、カスタマーサポートプログラム(およびその品質)、ユーザーグループの有無、サービス品質保証なども含まれます。
運用:目標やコミットメントの達成に向けた企業の能力。この要素としては、組織構造の質が挙げられます。これには企業が効果的かつ効率的に事業運営を継続するために必要なスキル、経験、プログラム、システムおよびその他の手段が含まれます。
ビジョンの完全性
市場の理解:購入者の要望やニーズを理解し、その理解を製品やサービスに反映させるベンダーの能力。最高水準のビジョンを示すベンダーは、購入者の要望やニーズに耳を傾けて理解し、自分たちの新たなビジョンを加えて、その要望やニーズを形にしたり強化したりできます。
マーケティング戦略:明確かつ差別化された企業メッセージを組織全体で一貫して共有し、またWebサイト、広告、顧客プログラムおよびポジショニングステートメントを介して外部に向けて発信すること。
販売戦略:市場へのリーチの範囲と深さ、スキル、専門性、技術、サービスおよび顧客基盤をより幅広く、強固にするため、直接販売および間接販売、マーケティング、サービスおよびコミュニケーションアフィリエイトなどのネットワークを効果的に利用する製品販売戦略。
サービス(製品)戦略:現在と将来の課題を明確にすると同時に、他社との違い、機能性、方法論および機能群に重点を置いた、ベンダーによる製品開発および製品販売のアプローチ。
ビジネスモデル:ベンダーの基本的なビジネス提案における健全性および論理性。
業種/業界戦略:垂直市場など、個別の市場区分が抱える特定のニーズを満たすことを目的として、資源、スキルおよびサービスを割り当てるベンダーの戦略。
イノベーション:投資、統合、守備的もしくは先制的な行動を目的とした、リソース、専門性または技能もしくは資本の直接的、間接的、補完的、および相乗的な配置。
地理的戦略:「本拠地」である自国・地域以外の場所に特有のニーズを満たすことを目的として、直接的に、またはパートナー、チャネル、関連会社を通し、その地域および市場に合わせた方法で、資源、スキルおよびサービスを割り当てるベンダーの戦略。